2021年4月6日更新 新しい情報です。
はんだ付けに光を! アルミ材のはんだ付けインプレッション(2021.4.7)
※普通のハンダゴテではアルミははんだ付け出来ないと考えておりましたが
新しい糸はんだが開発されました。
こちらにインプレッションがあります。
*************旧のはんだ付け講座**********************
たまにあるご依頼で「これ、はんだで付けてくれませんか?」と
持ち込まれるものがあります・・。
ステンレスやアルミ製の部品なんかが折れたやつなんですが、
基本的には、ステンレスやアルミは「はんだ付けできません」と
お答えしています。
(キレイにはんだ付けできない上に接合強度が弱いからです)
でも、絶対ではありません。専用の特殊なはんだを用いれば、
はんだ付け出来ないことはないです。
ただし、普通のはんだ付けではありませんから、接合強度や作業性の面では
一緒にはできません。
まったく、別物だと考えたほうが良いです。
鉛フリーでのステンレス用はんだも販売されています。
数年前ならこうした情報はまったくなかったと認識していますが
さすがに技術の進歩は早いですね。
見つかりました。
石川金属株式会社の 【J3-ESK-3】という難母材用のはんだです。
メーカーのHPから引用しますと
—————–以下引用——————–
安定なフッ素系活性剤を用いることにより、
難母材(ステンレス、鉄、ニッケルなど)の部品及び
酸化が進んだ銅、黄銅、真鍮部品などの
全くぬれなかったりやぬれにくい部品に対しても、
良好なはんだ付け性を示します。 ~
~ フラックス残渣の腐食性に関しても、
フッ素系活性剤を適量添加することにより、
非腐食性の無洗浄対応が可能になりました。
旧MIL規格のRA級に合致し、JIS-B級相当品の信頼性を有します。
—————ここまで———————–
さっそく購入して試してみました。
参照: ステンレスのはんだ付け
SUS304のバネと板を接合したものです。
銅線や銅板を接合するようなキレイなフィレットは形成できませんが
引っ張ってみても外れるようなことはありません。
330℃、360℃のコテ先温度でそれぞれ試してみましたが
作業性に違いはありません。
応力の掛かるような箇所にはお勧めできませんが
ステンレスでもはんだ付けできることを知っていればはんだ付け応用の
引き出しがふえるのではないでしょうか。
※はんだは溶接ではないので、機械的な強度はほとんど期待できません。
あくまでも電気的導通のために接合するものと考えたほうが良いです。
2019.4.15 追記
ステンレスのはんだ付けもやっております。
※アルミについては、残念ながら正常なはんだ付けが出来ておりません。
はんだ付けの正しい基礎知識と技術を学ぶには「DVDはんだ付け講座」