試作や開発をされている方、あるいは小ロット生産で
いろいろなものをはんだ付けする方にはんだ付け職人がお薦めする
プロ用のハンダゴテセットです。

はんだ付け職人推薦ハンダゴテ

※ベースとなるハンダゴテはGoot製のRX-822ASです。

私は仕事柄、いろいろなものをはんだ付けしなくてはなりません。
部品を取り外したり、ジャンパー線を飛ばしたり、表面実装だったり、
スルーホールにリード線をはんだ付けしたり、極小のコネクタだったり、
極太のケーブルだったり、はんだ付けの対象物は日々、刻刻と変わります。

こうした状況では、はんだ付けの対象物に合わせて、ハンダゴテ本体を
とっかえひっかえ、コテ先もいろいろな種類を使い分ける必要があります。

弊社では、日本メーカー、海外メーカー問わずに高性能な最新のハンダゴテを
常に導入して使い比べています。中には20万円を超えるようなハンダゴテも
あります。

しかし、万能のハンダゴテというものは残念ながら存在せず、
適材適所の道具を選ぶ必要があります。

その中で、「非常に便利で、プロ向きだな・・」と思っているハンダゴテがあります。

それが今回、紹介させていただく太洋電機産業株式会社(GOOT)さんの
ハンダゴテなのですが、正直あまり数売れていないと思います。

というのも、メーカーさんも商品を販売している代理店さんも
このハンダゴテの持つ利点を上手く伝えられていないからではないかと思います。

このハンダゴテには、2本のハンダゴテを接続できるようになっており、
別々に温度コントロール出来るようになっています。

このようなハンダゴテは珍しくないのですが、このハンダゴテは、
片側のチャンネルは150Wの高出力仕様になっています。

※150Wのハンダゴテは、各メーカー出していますが、
 いずれも高額です。GOOT製でも852ASという1本仕様の150W
 ハンダゴテがありますが、定価ベースで、この2本仕様と比較すると
 6,900円しか違いません。

しかも、特筆すべきは、付属の2本のコテ部(グリップの部分)に、
150Wのコテ先だけでなく、80Wの汎用コテ先、極細の36Wコテ先も
取付が可能な点です。

※通常は、どのメーカーも専用のコテ部に専用の各種コテ先を
 セットする仕様です。

我々、プロのはんだ付け職人は、ハンダゴテを2本同時に使う場面が
よくあります。表面実装部品の取り外しや、スルーホールからのリード線取り外し
などでは、ピンセット型のハンダゴテよりも安全に取り外しができるからです。

※ピンセット型は摘まめてしまうため、はんだが完全に融けていない状態で
 部品を引き剥がすことがあり、基板のパターンを損傷することがあります。

あるいは、GNDパターンを150Wの大容量ハンダゴテで温めながら、
極小の部品をそっと極細コテ先ではんだ付けすることもあります。

これをハンダゴテのステーションごとハンダゴテを交換するのは
非常に面倒くさく、非効率的なのですが、このハンダゴテは
コテ先に互換性があるため、コテ先を交換するだけで
自分の好みの仕様に変更することが出来ます。

コテ先はカートリッジ式になっており、樹脂の持ち手が付いているため
熱いコテ先も素手でパッと交換することが出来ます。

※この交換方式は特許の関係で他社にはない仕様です。

また、goot製コテ先は国内で製造されており、純銅を切削加工した後、
分厚い鉄メッキを掛けて、再度切削加工を経て寸法出しを行い
スズメッキが施されています。

他メーカーの3倍厚の鉄メッキが掛けられており、寿命が長いのが特徴です。
通常、鉄メッキが厚くなると熱効率は落ちますが、
ギリギリの絶妙な設計で熱効率にも優れたコテ先です。

さらには、カートリッジ式のコテ先の中では最も価格が安く
消耗品であるコテ先を交換し続けていくにもランニングコストが
低く抑えられます。

※海外メーカーの高価なハンダゴテは熱効率は高いですが、鉄メッキが薄いため寿命が短く、
 コテ先も高価なためランニングコストが高くなる傾向があります。

また、肝心の熱出力パワーについては、こちらの動画をご覧いただきましょう。

注 ※私は、普段3本使いなので、RX-802ASを併用して使っています。

 

コテ先は太くなるに従って、熱容量が大きくなるため
温度を上昇させるための熱量も多く必要になります。
このため、太いコテ先ほど、温度が上昇するのにかかる時間は長くなります。

ところが、いずれも340℃の設定コテ先温度まで、数秒で上昇していることがわかります。
これは何を意味するかと言いますと、はんだ付け対象物にコテ先を当てて、コテ先温度が
低下しても瞬時にコテ先温度を回復するだけのパワーがあることを示しています。

 

さて、ここで実際にいくつかはんだ付けをしているところをご覧いただきましょう。

①まずは、36Wの極細コテ先 0.5Dを使って0402チップを実装してみます。

※ピンセットは「0603,0402,0201用ピンセット」を使用しています。
※糸はんだ:千住金属工業M705 φ0.3mm

非常に簡単に実装できることがわかります。

 

② 次に同じく36Wの極細コテ先1.5Kを使って0402チップを実装し、さらに外してみます。

※ピンセットは「0603,0402,0201用ピンセット」を使用しています。
※糸はんだ:千住金属工業M705 φ0.3mm

大きなGNDパターンを持つ基板ですが、0402チップの実装も取り外しも簡単にできます。

 

③ 次に汎用サイズの80Wコテ先2.3BCを使ってDサブコネクタにリード線をはんだ付けしてみます。

※コネクタの固定はマルチクランプを使用
※糸はんだ:千住金属工業M705 φ0.3mm

鉛フリーはんだでもサクサク融けて、はんだ量コントロールも容易に出来ることがわかります。

 

④ 150W大容量コテ先5BCを使って、七星メタルコネクタにAWG14とAWG16ケーブルを
  2本一緒にはんだ付け

※コネクタの固定はマルチクランプを使用
※糸はんだ:千住金属工業M705 φ0.8mm

こうした太いケーブルのはんだ付けには、まだ、昔の巨大なニクロム線ヒーター方式の
ハンダゴテを使用されている企業さんが多いですが、このハンダゴテを使うと
鉛フリーはんだでも簡単に融けます。はんだ量の調整も楽々できます。

 

ご覧のように、様々な使い方が出来る高性能でコストパフォーマンスが高いハンダゴテです。
せっかくの良いハンダゴテなのですが、世間様にほとんど知られていないのは惜しいと思い、
紹介させていただきました。

この度、弊社でも「プロ用 はんだ付け職人推薦ハンダゴテセット」として
私が選択したコテ先8本と、コテ部(グリップ部分)と共に販売させていただくことになりました。

プロ用 はんだ付け職人推薦ハンダゴテセット

はんだ付け職人推薦ハンダゴテ  

価格:¥89,199 (税抜 ¥81,090、税 ¥8,109)
 [ポイント還元 891ポイント~]

コテ先8本と、コテ部(グリップ部分)はこちら

セットの内容

①コテ部(グリップ部)3本
 汎用タイプ(80W)、大容量タイプ(150W)、極細タイプ(36W)

※極細タイプ(36W)は、極細コテ先が使いやすいよう細く軽量になっています

②コテ先 8本
 汎用タイプ   3BC、2,4D、2.3BC
 大容量タイプ  5BC、スリム型3BC、スリム型3.2D
 極細タイプ   0.5D、1.5K

③本体部(ステーション)1台 RX-822AS

④コテ台 2台(クリーナー、スポンジ付属)