自作アンプや修理、あるいは電子工作なんかに絶対必要な技術で、
これをマスターすれば半田の基本的なことがだいたいわかります。
また、日曜大工や家庭で使う半田付けなら、ほとんどこれでOKでしょう・・。
リード線を端子に半田付けするのは、さほど難しくありません。 
しかし、そこに至るまでの前処理が重要になってきます。

では、手順を追って説明します。

 

1:リード線の被覆を剥く (約3cm) 

これが意外と難しい・・。 
銅線が束ねてあるリード線の芯線をオーディオマニアなら1本も切らないよう・・
また、傷つけないように剥くのですが、一般的な修理などなら
1~2本切れても問題ありません。
(切れちゃった場合は、切断してやり直しますが
やりすぎると短くなってしまいます・・。)
リード線を剥くには、ワイヤーストリッパーやニッパ・ カッターなどを使いますが
私が慎重に剥く場合はカッターを使っています。 
カッターの刃をリード線をU型に曲げたところにそっと当てて芯線に触れないように、
樹脂の被覆を切り剥いてます。
単芯の銅線の場合は、ツルリと剥けるので簡単です。

2:剥いた芯線をネジってまとめる

わたしは半分くらいまで剥いた(竹輪状の樹脂被覆が半分抜けた状態)所で、
被覆を捻りながら抜くことによって捻っています。
こうすると芯線に手を触れずに済むので、手の油分が付きません。

3:半田付けする端子にリード芯線をカラゲル( 巻きつける)

これが重要です。 穴の空いた端子では、芯線を穴の中を通してから
1周以上巻きつけます。(下図 参照)
巻き付け方も、端子と芯線が密着するようにきつく巻きます。
(これだけで ちゃんと導通があるように)
ガタガタ動くようではダメです。ラジペンやピンセットを使ってしっかり巻きます。
少々引っ張っても動かないようならOKです。

カラゲが緩むとリード線に熱が伝わらず、はんだの馴染みが悪くなったり、
逆に時間が掛かりすぎてオーバーヒートする要因になります。
はんだで電気的導通させるのではなく、端子と芯線の接触で導通させると考えてください。

4:半田付けします

テ先をでラグ端子と芯線の両方に的確に当て、両方に熱を十分に伝えます。
熱を伝えるためのはんだ(犠牲のはんだ)を最初にコテ先と母材が触れるところに供給すると、
接触面積が増え、効率よく熱を伝えることができます。

糸はんだは、母剤の温度が上がったら、どんどん送り込んでいかないと
母材の温度が上昇していきますので、芯線が酸化したり、
フラックスが焼けたりといった不具合のもとになります。
充分に温まった母材は糸半田が触れると、
表面張力によりすいーっと半田を吸い込んでいきます。
端子の穴がふさがる程度の量の半田を供給します。
ただし、芯線の形状がわかる量で止めねばなりません。
糸半田の供給を止めてからも、半田が端子に馴染んでいくのを1秒程度観察し続けます。
綺麗にフィレットが形成された時点で、半田コテを離脱します。

5:半田が固まるまでは動かしてはいけません

せっかく上手に半田付けできていても、凝固の最中に応力が加わると、
クラックが入って半田付け不良になってしまいます。

以上で完了です。 

 

イメージ

2本のリードを一緒にカラゲタ図芯線のはみ出しは、ニッパで切断します。
(ショートの原因となります)