こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、知ってるつもり、やってるつもりになることが多い予備はんだの話です。

予備はんだ付けという作業は、はんだ付けしようとする 金属表面(ここではリード線)
に、先に均一な合金層を作っておいて、次のコネクタ端子などにはんだ付けする際、
短時間でキレイに行うのが目的です。

例えば、リード線と大型丸形コネクタの端子をはんだ付け接合しようとすると、
両者の熱容量が大きな差があるため、時間が掛かりすぎてオーバーヒートや
樹脂や被覆を融かす原因になります。
これを解消するために、リード線に予備はんだを行うわけですが、
講習会で受講者の方を観察していると、意外に正しく出来ていないことが多いです。

ポイントは、「糸はんだに内蔵されてるフラックスを、いかに活用するか」にあります。
要は、常にコテ先と糸はんだを一緒に動かして、新鮮なフラックスを供給し続けることが
カギになります。 また、コテ先をサッと早く動かしすぎると、
はんだが馴染む時間が足りずに、表面にはんだが付着するだけになってしまいますので
早すぎる動きは禁物です。