こんにちは。
はんだ付け職人の大堀です。

今年もあと少しで終わろうとしていますが、その瀬戸際にパソコン(PC)のマザーボード関連の改造作業のご依頼が入りました。

少し前の世代のPCなのですが産業用PCである事で、RAM用のバックアップ電源(ボタン電池)の電池を差し替えできる様に電池ホルダー化する改造作業です。

ボタン電池は基本的に取れないようにマザーボードにはんだ付けされているのですが、これを除去して電池ホルダーを設置します。


↑取り外したボタン電池
このピッチに電池ホルダーの端子が合うように改造して実装します↓


簡単な作業に見えますが、実は取付穴の位置が決まっているので電池ホルダーを無改造では載せることができません。
電池ホルダーの端子を基板穴に実装できるように加工する必要があります。

普通ではあきらめる所ですが、我々はなんとかします。

位置を合わせるのは当然、強度も確保する仕組みが必要。
単にはんだ付けするだけでは通用しない作業ですから職人が燃える所縁です。

去る1年程前に、PC2台を電池ホルダー化したいとの事で試行錯誤の末に施工させて頂いたご依頼内容だったのですが、それが大変気に入って頂けて今回の大量交換作業となりました。(総数29台)
↓これで19台分ですが、マザーボードだらけで圧巻です。


まだまだ使用できる装置(マイコン)を再生して使う事はエコな話だと思いませんか?
もしこの様な作業をお考えの際には是非お問合せ頂ければ幸いです

※起動や動作が不調気味になったPCは劣化した電解コンデンサが原因かもしれません。
弊社では電解コンデンサの交換を行い、数多くのPCを復活させることに成功しています。以下にその記事をご紹介いたします。
 
 ・PCマザーボードの復活劇
 ・デスクトップPCマザーボードの電解コンデンサ交換のお客様からのお声をご紹介
 ・DELLパソコンのマザーボードコンデンサ交換(液漏れ)
 ・ゴッドはんだ マザーボードのコンデンサ交換手術