こんにちは。はんだ付け職人の大堀です。

先日、20年前のデスクトップパソコンのマザーボードに実装されている、
電解コンデンサの交換をご依頼されたお客様がおられました。

SONY製
VAIO PCV-LX93G/BP(Windows XP)

不具合の症状は、
電源投入 → Beep音 → 英数字だらけの画面(起動せず)

いわゆるブルーバックの状態でフリーズするパターンです。
BIOSが正しく読めなかったり、周辺機器の起動(特にHDD)に問題があると起きるのですが、ご依頼時のお写真で大体の原因がわかりました。



よ~く見ると、電解コンデンサの頭の色が茶色くなっています。





電解コンデンサの防爆弁が正常に機能していて頭から電解液が出てきていました。
じわじわと出たため既に乾燥していて基板や周辺パターンに被害が及んでいない状態でした。

2000年初頭では、主力製品の胆はまだまだ国内生産していましたから、
電解コンデンサも良質な国産品が使用されています。
(しかし、電解コンデンサの寿命が約15年ですのでお役目御免です)

今回、この事が被害を最小限に抑えられた要因だったかも知れません。
当時のPCは大変高価でしたので良質の部品が沢山使用されています。

最終的に16個の電解コンデンサを交換しました。
もちろん日本製※の電解コンデンサです。(ニチコン製)


※以前、試作等で回路を製作していた時に出所不明な電解コンデンサを使用したことがありました。
実験日が近かったため取り急ぎ使用したのですが、それが失敗でした。

耐電圧試験で、耐圧16V(100uF/16V)の20%増しを短時間印加しようとCVの値を上げた所、
17V(+1V)になった瞬間、「パーン!」と爆竹が鳴りました。

次の瞬間、白煙(電解液の水蒸気)が立ち上がり、試験は強制終了です。
残骸を確認したら、なんと防爆弁付きなのに円筒形の外装がそのままの形で吹き飛んでいました。
(防爆弁の模様が入っていただけで、全く機能していませんでした)

急いで電解コンデンサのメーカに仕様を確認しようとしたら、
製造会社がみつからないではありませんか!
しかも似たようなものが沢山見つかり、結局、どこの物か分かりませんでした。

それ以来、私は出所のはっきりとした部品を使用することにしています。
修理するつもりが破壊してしまっては本末転倒ですから。


あ、話を戻します。
電解コンデンサの交換を完了し、ご依頼主様へお返しいたしました。
(今回の費用はおよそ2万円弱でした)

後日、完全復活したとの嬉しいお声を頂きました。



これは完全復活した際に頂いたお写真です。

ご依頼主のT様曰く、
T様:「このパソコンは2001年11月に購入したもので、
   丁度20年ぶりにリフレッシュできて本当によかったです。」
(弊社:本当に良かったです)

T様:「古いパソコンでも直りますよという、
   事例のひとつにでもしていただけたら幸いです。」
(弊社:早速ブログに上げさせて頂きます)

2000年以前の、PC88やFM7といったMS-DOS系のPC(懐かしい~)の、
マザーボード電解コンデンサ交換を時々させて頂いておりますが、
今のところほぼ再生に成功しています。

もし、PCの再生復活を希望される方がおられましたら、
是非一度弊社にご相談頂ければと存じます。
(まだまだ使える機器を復活させることは、お金の節約と、ある意味プチECOですよね)