こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、はんだ付けの話ではなくて恐縮ですが、
先日、立命館大学の経済学部で「キャリアデザイン」講義の
講師を務めさせていただいたときの話をさせていただきます。

受講者は2回生、約90名。
実は昨年も立命館大学にて 講義の機会を頂き
経営者や社会人の方にお話しさせて頂く際の原稿を基に
講義をいたしました。

2019年立命館大学講義の様子

 
しかし、学生の皆さんに響いたという手ごたえが無く
ウケを狙ったとことでは 全くウケず・・・
(これ社会人の方にはいつも大ウケで好評いただくのですが・・・)

今年は雪辱を果たすべく、今2回生の皆さんがどのような事を夢見て、
または悩みながら進路を探っておられるのか熟考し挑みました。  


大学の2回生というと、来年から就活が始まります。

ちょうど、我が家の息子がと娘が去年と今年、就活だったこともあり、
就活の相談を何度か受けました。
その時にどのように答えたか?ということも思い出しながらプレゼン資料作成しました。

タイトルは
「大企業に入るか?AI、5Gベンチャー? はんだ付け職人が伝える生きる能力とは?」
というものです。

まず、「滋賀県の零細企業のおっちゃんが何言うとんねん!」という空気を去年ヒシヒシと
感じましたので、「そこそこ業界では知ってる人居るんやで・・」ということを
アピールするため、TV出演した際のVTRをダイジェストで8分ほど観てもらいました。

動画はこちら

その上で、平成元年入社の私が、バブル時代→バブル崩壊→失われた20年
→ITバブル→リーマンショック→インターネットの急激な普及→スマホ時代
の時代の変遷(お金の価値観の変化)を経験してきたこと。

流行を追っても長続きしないこと、などを実例を交えて話しました。

平成元年と令和元年では売り手市場という意味では非常に似通っていること。
その恵まれた環境で、私がいかに勘違いして

新入社員時代を何も考えずに過ごしてしまったか、
せっかく、大手企業に入社したのに、何も成長しないまま、たった1年半で
父の経営する会社に入社して、あほボンの時代を過ごしてしまったか、を
恥を忍んで語りました。

その後、バブル崩壊後、仕事が無くなってどん底の状況から
どのように模索し、ビジネスモデルを変えてきたかを
その時々に得た教訓を元にして話させてもらいました。

まとめとしては、

・過去の経験は必ず役に立つこと(無駄な経験は無い)
・好きなことに打ち込むことは大事
・趣味もとことんやったほうが良い
・点はやがて線になり、面に変わる(スティーブ・ジョブズより私は先に言ってたで・・)
・発信力、売る力、企画する力を身に付けると強い(複数ならさらに強力)

・安定を求めると変化に対応できなくなる
・自分の値打ちをいかに高めるか?で会社を選ぶ

・大企業:自分が思った通りに仕事ができるのはずいぶん後
        教育システムはしっかりしている(失敗しないシステム)
        (でも、やらされ仕事では成長できない)
・ベンチャー、中小企業: 教育システムは脆弱(失敗できる)
        自分で学ぶ意思があれば早期に多くのことが学べる
・ワークライフバランス 時には忘れて打ち込むことも必要

おまけとして、継続することは力になること

中・高・大学の部活、サークルでは2~3年で結果を出せる才能のあるものが
レギュラーであり、評価されるが、10,20,30年続ければその差は埋められる・・といった
話をしてきました。

2019立命館大学講義風景

最初は、机に突っ伏している子もいましたが、途中から
全員の視線が感じられるようになり、
「お、聴いてくれてるな」という手ごたえを感じることが出来ました。

2日後に、90人分の感想とレポートをいただきましたが、
皆さん、びっしりと書き込んでいて、伝えたかった事、
感じて欲しかった事をピンポイントで理解して頂いている内容でした。
 
「迷っていた留学、両親も説得してやっぱりすることにしました。」
「本は最も安い投資だと実感しました。これから読書に時間を使います。」
など すぐにも行動に起こそうとされていて こちらが心動かされる内容でした。

お役に立てば幸いです。
では、明るいはんだ付けを!