※こちらの記事は2007年4月20日に公開した記事をリニューアルしたものです

☆ご依頼

DAC(デジタルアナロクコンバータ)のコンデンサーがパンクして
交換したのですが旨くくっつきませんハンダできますか。

☆はんだ付け職人 診断

㈱ノセ精機 野瀬@ハンダ付け職人です。
基板到着致しました。

早速、拝見しましたが
残念ながら コンデンサのパターンは
スルーホールごと消失しており 
積層基板の内部パターンとの導通が取れそうにないため
修理ができません。

コンデンサを取り外される際、
ハンダコテを当てた状態で無理して引っこ抜きますと 
リードにスルーホールとパターンが
千切れて付着してくることはよくあります。

こういった両面パターンの積層基板では 
十分な熱容量を持ったハンダコテを使うか、余熱をしてやらないと 
基板にダメージを与えずに部品を取り外すことは 
かなり難しいです。

基板は熱を加えた状態ですと かなり弱くなっていますので
ハンダが半溶融状態ですと 基板が負けてしまうのです。

今後は無理をなさらず ご依頼いただけると幸いです。



参考文献(PCB断面図)
【ハンダづけ用語辞典】日本アルミット出版部 川口寅之輔 著

ハンダづけ用語辞典 : 基礎から新技術まで(川口寅之輔 著) / 古書からすうり / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」 / 日本の古本屋

 

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