こんにちは。はんだ付け職人の大堀です。
以前にMacMini2018でコネクタの修繕作業が不可能な事例が発生しましたが、
その後いろいろトライした結果、全てではありませんが修繕作業が可能になりました。

どのようにして可能になったかをご覧ください。
↓これは赤丸内のランドがコネクタごと剥離してしまって内層に接続されるビアが露出している状態です。



以前は、
「内層パターンは表からわかりませんのでコネクタの接続先がわりません。。。残念ながらコネクタを修繕することができないという結果になります。」

と、あきらめていたのですが、沢山寄せられる修繕依頼の問合せを前にして、
何とかならないか?と、顕微鏡で糸口を捜していたところ、

糸口がありました!ビアの残りの外径が立ち上がっているところを発見!

←これがビアです。(直径0.1~0.2mmくらいの針孔みたいなもの)
すなわち、そのビアの周りを発掘して行けば内層の具合がわかるかも。
とりあえず発掘を始めます。

←下層のランドが出てきました。
ランドの一部が出てくれば回路パターンを接続(修復)することができます。

つい先日までは、
「大変残念ですが、本事例の場合は診断作業のみでご返送することになります。」と言っていたのが、本日からは「直せるかもしれません。」と、
大きく舵を切ることができました。

↓こんな感じでパターン回路を修正。
周辺をいろいろほじくると別の回路パターンが頭を出してきたので、ショートしないように絶縁テープでパターンと絶縁します。

↓コネクターを実装すれば修繕完了です。

今回のご依頼品は周辺機器類を接続して無事復活したとのご連絡を頂きました。
(あきらめなくて本当に良かったです)

もし、コネクタが取れてしまった場合、ランドやビアが残っていれば修繕の可能性がありますので、それ以上被害が拡大しない状態(取れた状態を維持)でご相談下さい。

※ストレスを与える(適切でないはんだ付けを行うなど)と、場合によっては最後の糸口が取れてしまった場合には再生不可能な状態になってしまいます。

 

★★★以前の記事です。この事例はランドが存在しているパターンです(2021年6月1日)★★★

こんにちは。はんだ付け職人の大堀です。
今回、Macmini2018(2020intel)のファンコネクタの修理事例をご紹介いたします。

今まではMacmini2012のファンコネクタ・IRコネクタの修理だったのですが、
先日ご依頼頂いたのはMacmini2018でした。
Macmini2012関係ブログはこちらをご覧ください



ファンコネクタの部分が完全に取れています。
基板パターンも心配でしたが、調査の結果、基板へのダメージは問題なく、
コネクタの交換実装で修理できることがわかりました。
コネクタのはんだ付け後に補強のため加工(エポキシ樹脂による固定)がお勧めです。

  ↓パターン剥離一歩手前でした(不幸中の幸いです)


あれっ?このコネクタのピン・・・6ピンあるじゃないですか!?
Macmini2012のファンコネクタは4ピン、IRコネクタは5ピンです。

これは大変!はんだ付け作業の前に部品の検索からです。
なんとか検索して6ピンのコネクタを見つけ出しました。
急いで発注です。

弊社では部品類を保有しておりませんので、
ネットで購入できるRSコンポーネンツや秋月電子、モノタロウなどで、
一般の個人として部品を購入しています。(ある意味、末端価格での購入です)

ですので、もし交換用の部品をお持ちの際には是非同梱してください!
たかが部品といっても購入には最少購入数や送料の関係で、
たったの1個がとても高価になる場合がほとんどです。

さらに、(ここが意外な盲点なのですが)海外在庫品ともなると、
部品の入手に1~2週間くらい普通にかかってしまいます。
時間(納期)お金(部品よりも高価な送料)がもったいないので、
国内在庫品を必死で探します。

部品も納得できる価格で入手することができ、作業も無事に完了しました。
そして後日、ご依頼者様から嬉しいメールを頂きましたのでご紹介させて頂きます。
(ブログにアップする件はご依頼者のS様にご了承頂いております)

★↓↓ 以下、ご依頼者S様からのメール(一部抜粋)↓↓★
>早速開封して動作チェックいたしました。
>CPU負荷かけてファン回転の増減も確認できました。
>前よりも調子が良くなったような気がして嬉しいです。

>メモリ交換で、コネクタ部分の破損が発覚した時
>まず治るのか、いくらくらいなのかわからず、修理するかどうかで非常に迷いました。
>Macmini2018のファン修理事例の情報がなく、
>検索を重ねた末にやっとたどり着いた御社のHPで、
>年式が異なるMacmini2012の修理事例を見たのと
>個人ブログの、Macmini 2018分解+メモリ交換の記事で、
>「万一壊しても治せる会社がある」
>と紹介されていたので、いちかばちか御社に依頼しようと思いました。
>依頼して正解だったと思います。

>今回の件、Macmini2018(2020 intel)事例として、HPに掲載いただけると幸いです
>同じ機種で、修理で悩んでる方々の参考にしてもらえることを願います。
★↑↑ ここまで ↑↑★

ありがとうございます。(激涙)

お褒めのお言葉を頂戴し、恐悦至極にございます。
スタッフ一同、ますます精進して参ります。


【ご参考】
今回ご依頼品の場合の修理費用です。
作業代  8,000円(今回はパターン剥離がありませんでした※)
その他  3,000円(部品代、補強代、分解組立代など)

これら以外に返送料と消費税が別途必要となります。

※ご依頼品の状態で作業代は変動します。
 パターンが剥離している大手術の場合、パターンの補修に1か所500~1500円必要になります。

※申し訳ございませんがUSB-Cタイプ(USB type-C)のコネクタの修理は構造上できません。
 ご容赦ください。