アルバイト、パートさんでもeラーニングではんだ付け教育と

認定を受けられる「はんだ付け初級検定」を公開

~コロナで出張できなくても自宅や自社内で講習が可能に~   

 

NPO法人日本はんだ付け協会(所在地:滋賀県東近江市 以下、はんだ付け協会)は、
2022年6月23日(木)より、はんだ付け工程に携わる技術者やパート、アルバイトに
基礎的な知識とスキルを身につけてもらうための講習プログラムと技能認定が受けられる
「はんだ付け初級検定」を公開します。

 

はんだ付け技術は、エレクトロニクスには欠かせない重要な根幹技術であり、
ISO9001(国際標準化機構が発行した品質マネジメントシステムの国際規格)で
特殊工程に位置付けられています。
ISO9001では「はんだ付け作業を行うものは、はんだ付け技能の資格、
あるいは教育を受けており、そのスキルを管理すること」を求めています。
自社のはんだ付け技術を証明し、第3者機関の認定を受ける必要があるわけです。

しかし、不思議なことに日本では,工業高校や専門学校、工業系の大学、大学院まで含めて
はんだ付け技術を学ぶ機会がほとんど与えられていません。
さらには、電機・電子機器製造メーカに入社してからも、はんだ付け技術を学ぶ機会を
得られることは非常に少なく、はんだ付けの基礎知識すら学ばずに、
いきなりはんだ付け作業に携わる人が大半です。

 

アルバイト、パートなど、実際にはんだ付けに従事するほとんどの人は、
見よう見まねではんだ付け作業をやっており、実は自分が作業したはんだ付け作業が
正しいのかどうかについては自信を持てないでいます。

 

この状況を打破するため、はんだ付け協会では、2010年より「はんだ付け検定」事業を立ち上げ、
全国主要都市で会場を設け、はんだ付け講習と検定を行ってきました。

ところが、主要都市まで来ることが出来ない地方の企業や、就業時間内の制約で出張できない
アルバイト、パートに関しては、はんだ付け検定を受けることが出来ず、多くの要望を受けながら
受講・受験の機会を用意することが出来ませんでした。

さらには、新型コロナウイルスの流行により、企業の出張が禁止されたこともあり、
受講・受験の機会はさらに奪われてしまいました。

 

このため、はんだ付け協会では、対面で受講せずとも基礎的なはんだ付け技術と
はんだ付けに必要な基礎知識を学べる、はんだ付け技術教育プログラムを開発してきました。

 

<「はんだ付け初級検定」について>

■URL:https://handa-npo.com/beginner

①eラーニングによる基礎知識講習(進捗管理、合格証の発行)を行います。

※はんだ付けが初めての方にも、わかりやすいように、糸はんだやフラックス、ハンダゴテの選定、
コテ先の選定、コテ先温度、コテ台、スポンジ、工具類、検査方法、はんだ付けの用語解説などを徹底して解説。

※Eラーニングでは、各章ごとに小テストを設け、設問に80%以上合格すると合格証を発行

小テスト例

合格証

②eラーニングによる 超わかりやすい実技指導

初心者のために、部品の見た目、実装位置の確認、注意点、C型・D型コテ先を使った場合の
それぞれのコテ先の当て方、糸はんだの供給ポイント、タイミング、考え方、発生しやすい不良例まで
実際のはんだ付け教材を用いてわかりやすく解説。

サンプル動画:URL:https://youtu.be/EI4EpokQZHc

③実技試験教材の添削と検定結果報告書の送付

実技試験教材は協会へ送付いただき、講師陣が採点します。
それぞれ、どのはんだ付け箇所にどのような不具合が発生しているのか?加熱しすぎ?熱量不足?
はんだ量は適正?といった受験者のはんだ付けの不良箇所を拡大写真上で指摘し、
改善のためのアドバイスを添えて結果報告します。

受験して合否が出て終わり…ではなく一人ひとりに的確なアドバイスをお伝えすることで
受験者、管理者共に、現在のはんだ付け技術の問題点を把握して、改善することが出来ます。

検定結果報告書の例

 

はんだ付け初級検定の受験費用について

受験料:¥21,000円(税込み¥23,100円)

(基礎知識講習と実技講習のeラーニング、教材費、送料を含みます)

はんだ付け初級検定用 実技試験教材

完成すると赤色のLEDがチカチカと交互に点灯する教材です。

基本的な表面実装部品、アキシャル・ラジアル部品、ラグ端子、リード線の

はんだ付け作業を学ぶことが出来ます。

 

<「はんだ付け検定」について>

■URL: https://www.datsuken.com/

日本はんだ付け協会が構築した、中小・零細企業が簡単に「はんだ付けの教育」と
「はんだ付けの技能認定者」を育成するための教育システム。

※2022年5月末までに延べ4800人が受講・受験

 

■<「はんだ付け検定」と「はんだ付け初級検定」との違い>

はんだ付け検定123級は、初級検定の上位に位置します。
主に製造の管理職、品質管理、重要なはんだ付け工程に携わる方が対象であり、
将来的に指導する立場になる方が対象です。
123級の認定者が初級検定受験者を監督・指導していくことが望ましいです。