☆質問
はんだ付けをするときにハンダゴテを当てつづけると周りの部品にも熱が伝わって、
かなり高温になるのですが、コンデンサーなどは高温になることで
影響が出ることがあるのでしょうか?
これは、上手な方がやるとそういうことはないのでしょうか?

☆回答
野瀬@はんだ付け職人です 

部品のリードや端子に ハンダゴテのコテ先を当てると当然温度が上がります。
はんだ付け前に部品の耐熱温度を 調べておいたほうが良いのですが

通常、 特別熱に弱いという注意書きがなければ、自動ではんだ付けする場合、
リフロー炉やフロー半田槽で250℃程度まで基板ごと加熱します。

ですので、普通の電子部品ならば300℃程度までは堪えるよう設計されています。


ただし、手はんだではんだ付けする場合、コテ先は360℃程度まで温度が上がっていますから
長時間電子部品にコテ先を当てていると300℃を超えてしまって、部品が破壊されてしまう
ことがあります。

温度調節機能のないハンダゴテでは、コテ先温度が400~450℃程度まで
上昇するため、さらにリスクは高くなります。

ヒートクリップ

ヒートクリップ(アルミ製のクリップ)部品のリードに挟んで、熱伝送によって熱を逃がす

熱に弱いダイオードやLEDなどでは、本体部に掛かる熱を逃がすため、
ヒートクリップ(アルミクリップ)などをリード線に挟んで熱を逃がします。

また、パワーの弱いハンダゴテでは、母材の温度をなかなか上げられないため
逆に長時間の加熱になってしまって、部品を壊すことがあります。

> これは、上手な方がやるとそういうことはないのでしょうか?

上手な方・・というより、こうした基礎知識を知っているかどうか?
のほうが重要だと思います。