※こちらの記事は2018年3月14日に公開した記事をリニューアルしたものです

はんだ割れ(クラック)編

みなさん こんにちは

山市@はんだ付け職人です。

 

久しぶりの、はんだ付け職人の道です。

今回は、はんだ付けの不良のはんだ割れ(クラック)について、

お話ししていこうと思います。

 

 

お客様からのご依頼内容

車のヘッドライトが点いたり消えたりするので、

制御基板を見てほしいとご依頼がありました。

 

実際に、基板を確認すると、

見事に抵抗の部分に「はんだ割れ(クラック)」が発生していました。

 

私も、初めてはんだ割れを見ましたが、

こんなに綺麗に割れるものだと、初めて知りました。

部品も、ピンセットで押すと動きます。

 

 

※はんだ割れ(クラック)部分の写真

チップ抵抗はんだクラック

抵抗はんだクラック2

 

テスターで導通のチェックをしても、導通していませんでした。

車の振動によって割れたのではないかと、推測できます。

 

「はんだ付け部分には応力は加えてはいけない」と言われていますが、

車など、動くものや、コネクタ等の抜き差しをする部分には、

応力が掛かるため、今回のような「はんだ割れ」は発生しやすいです。

 

その他にも、はんだ付け後のリード線のカットなども、要因の一つに挙げられます。

基本的にリード線は先に切断し、はんだ付けします。

 

はんだ付け後にリード線を切断すると、はんだ付け部分に、

応力がかかり、1ヶ月程度で、今回のような「はんだ割れ」に至ることもあります。

 

今回、はんだ割れが発生していたのは、大きなチップ抵抗部分だけで、

その他の部品のはんだ割れは見つかりませんでした。

 

 

※はんだ割れ修正後の写真

はんだクラック修正後06


フィレットの形成と、部品の形状が見えるはんだ量が適正です。

割れていた部分が、綺麗な裾広がりのフィレットになりました。

 

今回のように、ライトが点灯したり、点灯しなかったりする場合は、

はんだ割れの可能性が高いです。

 

拡大鏡や顕微鏡で見ないと、見つけられない場合もあります。

そのような時に、はんだ付け職人はお役にたてます。 

お気軽にご連絡・ご相談ください。

 

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