こんにちわ。
お茶@はんだ付け職人です。

今回はタイトルの通り、エレキギター用などに使うスピーカー付きアンプの修理です。
音が鳴らなくなったので修理したいとのご依頼。
VOX社のアンプといえばビートルズが使用していたイギリスを代表するメーカー。
このV9158は中音域で定評が有るそうですね。

CIMG0507


聞いていた症状は音が出ないだったわけですが基板を見たところインプットジャックが半田割れを起こしその余波でランドの約50%が剥離。そして一番痛かったのがオペアンプが死んでました。

CIMG0508


CIMG0510


CIMG0512


部分的にですが膨張してケースが膨らんでヒビが入っています。
今回の修理の一番のキモでした。オペアンプが入手できなければ他が直っても意味がない・・・。
ネット通販で2社発見し、うち片方から購入しました。
年代物の修理で一番ネックになるのが部品調達です。同じものもしくは代用の効く互換品がないことにはどうしようもなくなってしまいます。

半田割れを起こしてランドが欠けてしまった箇所は、周辺のレジストを剥がして銅線ハンダ付けして補強しておきました。画像では見づらいですが、端子を周回して戻しています。

CIMG0514



届いた部品を手早く実装してテストしたところ社長のiphoneからの入力が、しっかりスピーカーから出力されました。
何らかの理由で大電流が通り焼けてしまったのか、理由は定かではありませんが、オペアンプの焼損が動作不良の原因だったのでしょう。

楽器やその周辺機器も電気で動くものがあります。

思い出のアンプや、使えなくなって眠っている機材はありませんか?
今一度火を入れ、音を奏でたい、そんなあなたのお手伝いがしたい。
ハンダ付け職人一同、ご依頼者様からのご連絡をお待ちしております。