皆様はじめまして。新人スタッフN改め、お茶@ハンダ付け職人です。
ノセ精機のスタッフとしては最年少になります。(今年26歳)
社長からはあまり堅い内容でなくても良いとは言われていますが、企業のスタッフとしてブログを書くのは初めてですのでやはり硬くなってしまいますね(^_^;)←顔文字入れて悪あがき

さてさて今回の本題ですが…0603の手実装です。
お客様はEIA(インチ)0603の予定で発注されたようなのですがJIS(ミリメートル)0603で届いてしまったようで…インチの0603はミリでは1608相当。簡単に言えば予定の半分以下の大きさです。
インチとミリといえば某芸能人がEIAネジとJISネジでかなり苦労されてましたね。いやはや単位って大事ですね。

では早速件の箇所をご覧頂きましょう。

IMGP2158


他の箇所も同様に小さい素子が並んでいますが…機密保持の関係でかなり寄った写真です。比較対象がなくて分かり辛いですね。ではシャープペンの0.5mm芯を比較対象に次の2枚をご覧頂きましょう。

IMGP2159


IMGP2171寸法入り


いかがでしょう?0.5mmのシャー芯がこの太さ。実装作業中は顕微鏡の倍率も上げて丹精込めて作業しました。
このサイズのものをハンダ付けするのはかなりの難易度です。この大きさの素子に対するハンダの適量は微々たるものです。それを制御するとなるともう大変です。使用した糸ハンダは0.3mmの物なのでチップの幅と同寸です…。微調整は手を動かしたというよりほぼ手ブレを利用していました。作業者の感覚的には止めているですが、そこは人間。完全には止まっていませんからそれを利用しましたよ、ええ。
正しい道具と正しい手順さえ踏めば手実装も不可能ではありません。


当社HPでもこの大きさはの実装請負はご紹介していなかったのですが、今回依頼があり良い機会でもありましたのでブログにてご紹介しました。