こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、またまたマニアックな話です。
最近、続けてご質問をいただきました。
皆さんは「T3ワイヤー球」なるものをご存知でしょうか?

実は、自動車のエアコンパネルやオーディオ、マルチの
ボタンなどの照明に使われている電球のことです。

最近ではLEDが使われるようになり
使われることが少なくなってきましたが
数年前の自動車には頻繁に使われていた電球です。
※なぜか今の新車にも使われています

参照
//k.d.cbz.jp/t/7a06/90tgbsy0qgfa33ndyr写真1、写真2のように、緑色のキャップを被せて
表面実装部品としてはんだ付けされたり
ソケットを使って装着したりされています。

照明の色を変えるには、
このT3ワイヤー球をLEDに変更しなければならないのですが
これが少々やっかいです。

この電球は12Vで点灯しています。
また極性がありません。

一方のLEDは、極性があり青、白では約3.2V
その他の色では約2Vで点灯します。

そのまま、交換するとLEDは焼き切れてしまいます。

そこで、CRD(整流ダイオード)を使って
電流が一方にしか流れないようにして
15~20mAに電流値を落としてやる必要があります。

表面実装なので、スペース的に苦しいですが
写真3のようにCRDをリードを曲げて取り付けてやります。

接続は写真4のように、
CRDのプラス→マイナス→LEDのプラス→マイナス
の方向に電流が流れるようにします。

※CRDのマイナスとLEDのプラスをはんだ付けします。


ひとつ問題なのは、元の基板のT3ワイヤー球の
どちらの電極がプラス極だったのか?
がわからないことです。
(極性がないので表記がありません)

あてずっぽうでは、50%の確率ですし、
たいていの場合、2~3個のT3ワイヤー球が直列にして
回路が構成されているため、
1個でも極性が反対だと3個とも点灯しません。

こればかりは、良い方法がなくて
自動車に接続した状態で点灯させたT3ワイヤー球に
テスターを当てて、極性を調べるしかなさそうです。
(良い方法があれば教えてください)

写真5、写真6が交換前、交換後の写真です。

冬休みに電子工作にチャレンジされる方はご参考に。


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今年一年 メルマガのご購読ありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします。

明日はメバルを釣りに行ってまいります。
皆様、良いクリスマス、良いお年を、明るいはんだ付けを!