こんにちは、はんだ付け職人です。
先週に続いて、はんだ付けのセミナーを受講される際の
心構え・・みたいなものについてのお話です。
先週のセミナーでは、受講される方が50名ほど
いらっしゃいましたが、
「この中で、普段はんだ付けをされていらっしゃる方は?」
と手を上げてもらいますと、なんと1名だけ。
やはり、セミナーを受講される方は、
現在、あるいは数年すると
はんだ付けを指導されるリーダー的な立場になられる方が
ほとんどのようです。
では、こうした方はセミナー受講の際
どういう目的意識を持てば良いのでしょうか?
企業で発生するはんだ付け不良の大半は、
管理者の謝った知識、認識から発生しています。
例えば、6/16のメルマガでお話したような
コテ先温度の安易な横展開では、
現場の方々は、定められた基準がおかしいことに
気づいていましたが
誰も反論することが出来ませんでした。
知識の裏づけがなかったのも原因ですが
会社という組織では、なかなか上司に向かって
「それ間違っています!」とは言えないものです。
これは、下請けの中小企業が仕事を請け負うときにも
同じことが言えます。
ですから、はんだ付けを指導される
リーダー的な立場になられる方は、
まずは、誤った常識や、目の錯覚にだまされない
正しい、基礎知識を身につける必要があります。
そして、誤解や錯覚したまま
はんだ付け作業を行っている方や、
初心者に対して指導する手法、表現方法を
持って帰っていただきたいと思います。
正しい基礎知識を広める方が一人でも増えれば
はんだ付け業界の未来は明るくなるはずです。
では、明るいはんだ付けを!