7・7 ①





















NEC Lavie GL12EB/NA コネクタの再ハンダ付けと回路修復です。今回は
本当に手術というに相応しい大変難易度の高いものになりました…

HDD交換中にマザーボードとキーボードを繋ぐフィルムケーブルがコネクタごと
取れてしまいました。何件か修理店に断られ最終点がはんだ付け職人でした…

7・7 ②

















まず患部をチェックです。パターンは見事に剥離しています…。極細の錫メッキ線を
使って回路の修復です。

パターンからの回路を辿りレジストをカッターナイフで剥いて銅箔部分を露出させ
予備ハンダをします。その後、極細線でのハンダ付け作業が始まるのですが、
極細ということは熱の伝導はもの凄くいいです。と、いうことは ハンダが
はもの凄く早く馴染んでくれます。ここまでは調子よくバッチリです。

はんだ付け職人はこの快調の後に潜んでいる問題はある程度予想していました。
でも、「まぁ なんとかいけるやろ」 思てました。思ったとおりに行かないのが
物事です…。

1つ目のピンにしっかりハンダ付けできたので反対側に移ります。
「きれいに付いたな…」  と思ったのもつかの間さっき付けた片側はコテ先の熱で

「ぱん」と外れました…。予想はしていたのですがこれはえらいことや…
ピンの数は24本、ハンダ付けするのは倍の48箇所。この「付けたらとれる」
の追いかけっこをあと47回せなあかんのね(; ̄Д ̄)

7・7 ③




















今日は時間が止まってしまったのかと思うぐらい何回も付けては取れてと繰り返し
どうにか全てのピンにハンダ付けが出来ました!

ちなみにコネクタにはピン以外に両サイドに固定のためハンダ付けするパターンが
存在するのですが両方とも剥離してしまっていたので 現在は極細線だけで繋がっている非常に危うい固定です。そこでホットボンドでコネクタを固めてみましたが、
まだ不安が残る感じだったのでハンダ付けした極細線の保護も含め、
エポキシ系の超強力接着剤を使いました。よほどとんでもないことにならない限り
とれることはないでしょう…。


動作チェックで無事起動しました…じんわり泣けるぐらいホッとしました…