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※こちらの記事は2009年1月6日に公開した記事をリニューアルしたものです

 

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今回の依頼品は

ご自分で交換をする際にLEDの取り付け方向(+,-の向き)が解らなくなってしまい、
「取り付けても光らなかったので…」

と、弊社に送ってこられた自動車エアコンパネルです。
まずは分解して患部を見てみましょう…。(写真①)


写真③です。
この液晶パネルの中にLEDの取り付け箇所があるので液晶部分を取り外さなくてはなりません。
WICK(ハンダ吸い取り線)を使ってハンダをピンから除去していきましたが
スルーホールあたりでハンダが留まってしまいなかなかきれいに除去できず…
液晶パネルが外れてくれません。

こんな時あまりしつこくいじっているとうっかりパターンが剥離してしまった!なんてことになるので注意してくださいね。
そこで、高温熱風を細いノズルから噴出し半田を溶かしながらその風圧で溶けた半田を除去する特殊な機器(今回使用したのはHAKKO851です)を使って液晶パネルを取り外しました。(写真②)


さて、やっと患部が見えてきました(写真④) 
一般的な電子部品や基板には極性(±)が存在するものが多くあり(ないものもあります)、部材や基板に「+」 「-」ときちんと表示してあるもにもありますが時には記号化されているものもありパッと見ただけでは解りにくくなっています。
今回の基板にも「プラス、マイナスの表記が最初から書かれていなくて、外さなきゃ良かったと後悔していました。」とメールを戴いたのですが、
基板を良く見てみると(写真④)向かって左側の線が太く右側は細くなっています。
この場合は線の太さが極性を表しています。


「では、どっちがどっちなんだろう…?」 


そういう時は弊社ではテスターを使って調べています。
(テスター、チェッカーについて詳しくは、はんだ付け講座(2008.12.3)を御覧下さい)
今回の基板ではこのような形となっていましたが、
別の基板では同じ表現でも極性が全く逆という事もあるので、
「線の太い方がプラス」といった覚え方はしないほうがいいですね。
毎回確認しましょう。極性の確認ができたらLEDの取り付けです。
LEDは非常に熱に弱いのでハンダコテの温度は300℃ぐらいまでで作業を進めるようにしてください。
ハンダが溶けにくい場合はホットエアーで下から基板全体を温めたり、ドライヤー等で不足した熱を補ってください。

無事にはんだ付けが完了したら最後にテスターで点灯チェックをして下さい。

もし点灯しない場合はLEDの破損か、極性の間違いです。順次たどっていけば原因は解るので無事取り付けができるかと思います(点灯チェック写真⑤)


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