こんにちは、はんだ付け職人です
今日は、HPでも紹介しているのですが、ご質問を受ける中で最も多い相談である
【ケーブルをコネクタへハンダ付けする】についてのお話です。
「今まで共晶ハンダを使ってきたが、客先のRohs対応要求に対して
Pbフリー(鉛フリー)ハンダを使ってみたのだが、まったくハンダ付けできない
ので困っている・・。」
といったご相談です。
正しい、熱容量の知識を持っていれば、共晶ハンダとさほど変わらない出来栄えで
ハンダ付けできます。
その前に・・、
糸半田はなるべく細いものを用意してください。(熱容量が小さくて済みます)
ハンダコテは 普通のもので構いません。コテ先温度も 350℃程度でOKです。
コテ先には 丸棒を斜めにカットした形状のものが 使いやすいと思います。
コネクタの大きさによって 2C、3C、4C(2φ、3φ、4φ)のコテ先から選択します。
コネクタが小さくなければなるべく大きなほうがやりやすいです。
コネクタの端子にハンダ付けする場合、予備ハンダをするのが
普通なんですが、この予備ハンダにも次の3つの方法があります。
1.予備はんだ無しではんだ付けする
2.コネクタ端子とリード線への両方へ予備ハンダして、双方を馴染ませる
3.リード線だけに予備ハンダをする。
この3種類の中では【はんだ付け職人】一番にお薦めするのが
3番です。 一番失敗が少ない方法だと思います。
手順は・・
1:リード線によびハンダをします。
フラックスが蒸発しても大丈夫なので、リードにしっかり馴染ませます。
2:コネクタ端子に よびハンダしたリードを挿入し固定します。
端子の外周にコテ先を当てて端子を温めます。
コテ先に少量のハンダを溶かして付け 接触面積を増やします。
3:糸ハンダを供給します。
コテ先からなるべく遠いところへ 供給します。
4:ハンダ量が多くなりすぎないよう注意します。
端子にしっかりハンダを馴染ませれば完成です。
この手順はこちらで写真入りで公開されています。
https://www.datsuken.com/001.html
よかったら、活用してください。
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◇ブラジル語(ポルトガル語)のハンダ付け教育資料の
無料ダウンロードができるようになりました。
https://godhanda.co.jp/blog/pdf/
ページの一番下です。
活用していただけると幸いです。
◇書籍【はんだ付け職人のハンダ付け講座】の中国語への翻訳が
まもなく完了します。
(翻訳が終わって 現在、編集中です)
英語版の翻訳も出来上がってきました。
(こちらもこれから編集です)
海外に先駆けて日本でもE-BOOKで販売する予定です。
今しばらくお待ちください。