d01556cc.jpg☆ご質問

HP大変参考にさせていただいております。

質問なのですが、
・端子にビニル被覆付電線等を半田付けする際は、例えば穴あき端子ならばカギ付け等の成形をしたほうがよいのでしょうか?
・いわゆるチョン付けでは問題があるのでしょうか?

教えていただけないでしょうか?


☆はんだ付け職人 回答

Muさん こんにちわ。

ハンダ付けは ハンダ自体に強度はなく、ハンダ付け対象物とハンダが接触する境界での
合金層(3~9ミクロン)で接合されている・・。ということはご存知だと思います。
(ダウンロード版の ハンダ付け講座にも出てきますね)

ですので、できるだけこの境界(接触面積)を増やして合金層を多く作ったほうが
強度的にも強くなることがわかるかと思います。

したがって、チョン付けに比較すると カラゲ処理を行ったほうが強固な接合が得られます。

また、第3者がハンダ付けされた箇所を観察した場合、 チョン付けだと
ハンダ量が多くて(これもイカンのですが)芯線の形状が判別できない場合、
芯線が 1mmしかないのか? 5mmあるのか?といった情報が得られない・・。
といった場面が考えられます。

当然1mm程度しかなければ ハンダ付け接合としては不安ですから
ハンダを一旦 除去して 確認する・・。といった作業が必要になったりします。

自作などで、ご自分だけが使用する場合、十分 接触面積が取れていると納得できる場合は
チョン付けでも いいと思いますが、 そうでない場合は 一般的に上記の事情を考えますと
カラゲたほうがいいですね。