こんにちは。
はんだ付け職人の大堀です。

最近優れたはんだコテが相次いで販売されていますので、一部ですがご紹介いたします。
まずは以前にPX-280(goot社製)という高性能なスタンドアローンタイプのはんだコテをご紹介いたしましたが、あれから約2年弱、さらにパワーアップした新商品PX-480(大洋電機産業㈱製)が登場しました。

こちらがPX-480 Smart Ironです。(大洋電機産業㈱様HPより拝借)
消費電力はPX-280と同じ80Wなのですが、高蓄熱に特化していますのでコテ先がめっちゃ太いのが特徴的です。

そのため、コテ先2Cでも見た目がすごいです。(上の写真は5C))
下の写真にPX-280用とPX-480用を並べてみました。左から2.4D、3C、2Cです。

姿からして既に強そうです。使用した感じは熱の不足感をほとんど感じませんでした。

そして次は今年2月に新登場したFX-600D(白光㈱製)です。(白光㈱様HPより拝借)

こちらは47Wですが基板上での部品実装ではパワー不足を感じません。

多様なコテ先が準備されています。
密集した実装部品の間隙を作業するには細いコテ先が必須なのですが、緻密な作業を長時間行っている我々には、どうしても気になる点があります。

2社共通なのですが、はんだコテ自体が太い点です。写真を見るとほぼ同じ形態をしています。(同じような性能になるとデザインも似てくるのでしょうか??)
※PSEマークを取得するにはこの太さが必要なのだと思われます。

どうしても我々は本体が細いはんだコテを愛用してしまいますが、はんだコテの選択で重要なのは、適切に温度調節管理ができ、はんだ付けに必要な熱量を十分供給できるもの。そして操作性です。

両社とも性能ではステーション型に匹敵するほどの高性能なのですが、、、
握った感じが人それぞれと云ったところでしょうか。(最後は好みです)

余談ですが、はんだが融けないと、つい設定温度を上げたくなりますがこれは間違いです。必要な熱量を供給できるかどうか、道具が要望に応えてくれるか否か。基本的な道具選びのポイントはここにあります。

以上、国内メーカー2社から最近発売された、はんだコテをご紹介いたしました。
是非使ってみてください。期待は裏切らないと思います。