こんにちは、はんだ付け職人です。
今週は、ちょっと目先を変えて
はんだ付けを工程審査、工場監査といった面から
考えてみたいと思います。
工程審査、工場監査・・
「はあー・・」とため息が出るかたも
いらっしゃることでしょう。
「これでもか!」としっかり準備をしたつもりでも
当日、いざ審査を受けてみると、
どっさりと宿題を出された方もおられると思います。
そこで工程審査、工場監査では
一般的に、どういった点をチェックされているのかを
見ていきましょう。
ここでは主に、組み立てや、
基板へのはんだ付け、配線などを行う会社を
対象としたチェックリストを見てみます。
1:品質保証体制
1-1:会社の各部門において、品質管理業務は明確か?
これは、要するに品質管理の業務を
職務分掌図などで明文化しているかどうかを
問うています。
※たとえば、どこの部門が出荷検査を
行っているのかが明確になっておらず、
その都度、手のあいた人が検査をしていたのでは
まずいわけですね。
1-2: 品質管理教育が計画的に行われているか?
優秀な会社の場合、
職種、階層別に品質管理教育が
計画的に実施されていて
受講の記録やリストが保管されています。
※たとえば、教育はされているが、計画的でなかったり、
まったく、その記録もない場合は
0~50点の点数しかもらえません。
この時点で、すでに満点を取ることは
難しかったりするのではないでしょうか。
2:要求品質の把握
2-1:当社(客先)の要求品質を確実に把握していますか?
満点の回答を見てみましょう。
要求品質を把握するために、
客先との打ち合わせを実施している。
チェックリストなどを使って
確認事項を明確にしており、
確認の漏れがないようにしている。
生産に必要な、図面、標準類を
すべて入手しており、
打ち合わせ内容を
議事録に残している。
※たとえば、図面をもらうだけであったり、
TELやFAXで「その都度確認してるよ」
というのは、
細部まで要求品質を把握していないことに
なります。
2-2:把握した要求品質を正しく
社内関係部門に伝達していますか?
理想的には、
社内の全ての部門と製造方法について
検討を行い
検討の結果、製造部門が実施すべき内容が
明確になっている必要があります。
※議事録の回覧だけであったり、
図面や標準類の配布だけでは
不十分とみなされます。
・・と、ここまで見ただけも
対策にうんざりしてしまいますが
これで50項目中の最初の4項目です。
かなりの分量になりそうですので、
何週かに分けてお話しましょう。
最後に、HP上にまとめてUPしたいと思います。
工程審査、工場監査の際にお役に立つかもしれません。
では、明るいハンダ付けを!
ps:1月22日(金)に「大阪府商工会館」で
はんだ付けセミナーに伺います。
参加者の皆さん、よろしくお願いいたします。