こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、ハンダ付け後に基板のフラックスを洗浄するための
エタノール(エチルアルコール)ついてのお話です。
・・と言いますのも、実は私も経験あるんですが
「エタノールで洗浄すると、拭いた後が白くなったり
ベタ付きが残ってしまうのですが・・」
というご質問をいただきました。
一般の方が、アルコールを購入しようとした場合
一番入手し易いのは、ドラッグストアで医薬用の
エタノールを購入することだと思います。
ところが、この医薬用のエタノールというやつは
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと
※消毒用エタノール(別名:消毒用アルコール)
15℃でエタノールを76.9〜81.4v/v%含む。一般的な医療用消毒剤。
医薬用の(日本薬局方の)エタノールは酒税が設定されているが
美味ではない。
患部に用いない、手指の消毒等には安価なイソプロパノールや
変性アルコールが用いられ、逆性石鹸で消毒の性能を高めた物も
多いので、飲用してはならない。
となっておりまして、純度が76.9〜81.4v/v%と低いんですね。
しかも、逆性石鹸などが混ぜられたものもあるようです。
なんとなく、医薬用と聞くと「純度100%かな?」などと
想像してしまいますが、基板の清掃や洗浄には使わないほうが
よさそうです。
エタノールを購入する際は、「工業用」「試薬用」などを
選んでください。
こちらは純度99%以上ですので、白く曇ったりすることは
ありません。
意外に混同しそうなので、紹介させていただきました。
当の私も昔は知りませんでしたので、【事例にみるはんだ付け作業の
トラブル対策】著 田中和吉 昭和59年発行 日刊工業新聞社で
知った次第です。(古いので、もう廃刊かと・・)
受け売りです。すみません。
では、明るいハンダ付けを!