こんにちは。佐伯@はんだ付け職人です。
ホンダ ステップワゴンのスピードメータ修理のご依頼を頂きました。
お客様のお話をお伺いすると「まったく点灯しない」との事。
2年ほど前にも同様のご依頼があり対応させて頂いたことがあります。
▲過去に対応させて頂いた個体の基板と
今回の基板を見比べますと、少し部品の配置が違っており
メーカーのほうで設計変更が入っている模様です。
ですが、載っている部品はおおむね同じのようです
▲そして、不具合が発見された箇所は今回も同じでした。
10Ωのチップ抵抗器です。
下部分が茶色く変色して
(少しわかりにくいですが)割れてしまっています。
2年前の事例と同じ症状です。
今回事例のステップワゴンは3代目(RG2型)の車両です。
当時のミニバンのインストルメントパネル周りは車両中央へ
メーターを配置してドライバーの視線移動を極力少なくして
視認性を上げる…というのがトレンドでした。
一方で、フロントガラスの真下になるので真夏の炎天下などは
かなりの高温環境に晒されることにもなり、
電子部品にとっては非常に過酷な環境だということは想像に難くありません。
閑話休題、
3代目ステップワゴンのメータは
年数も経っている関係からか今回のような不点灯事例を時々耳にします。
今回は、年数を踏んでいる車両ということもございましたので
当該チップ抵抗の交換にくわえ予防保全の意味も込めて
基板上のコンデンサ交換を提案させていただき、交換を実施しました。
(ご参考:弊社ブログ「予防保全という考え方」)
皆様の思い入れのある「愛車」、長く乗りたいものです。
そのようなお客様の思いに少しでもお役に立てればという思いで
日々精進していきたいと思います。
ありがとうございました。