☆ 質問
リード線を基板にはんだ付けしたものを検査しています
はんだボールとフラックスは何故出るのでしょうか?
コテはピストル型です。
半田ボールは異物、ショートの原因になるのでとりのぞかなければならないのです。
フラックスはあまり多く付いていると取り除くことに決まっています。
多いというのは フラックスの玉ではなくて 流れるようについているフラックスの
ことです。
玉になったフラックスも取ります。
基板には基板を保護するための液体を塗布して、乾燥させています。
コテを付ける瞬間、離す瞬間 コテ先の温度、湿度、どんな原因ではんだボールがでる
のかまったくわかりません。
多く出る時と出ないときがあります。
「はんだボールが多いです。」と 注意を促すと少し減ったりと・・・・。
何故なのか・・・もう何年も考えていますし、上司にも相談しますが、はんだに詳しい
人間が誰もいません。。。
わたしは 顕微鏡で出来上がりを検査しています。
日々何千個も外観していますが ボールが多いととても大変なんです。
教えてください。はんだ付けする者もいろいろ考えています。 難しいです。
☆ はんだ付け職人の回答
こんにちは、はんだ付け職人です
さて、早速ですが・・
> はんだボールとフラックスは何故出るのでしょうか? コテはピストル型です。
はんだボールが 発生する原因は
糸はんだ内にチューブ状に入っているFLAXが
急激な温度上昇によって 瞬時に沸騰し ミニ爆発を起こすことです。
フラックスの玉も 同様です。
作業に慣れたベテラン作業者が、できるだけ早く、多く作業しようとして、
糸はんだの送り込みを早くすると発生しやすくなります。
おそらく、注意を促されたときは、作業が慎重になって糸はんだの送り込みが
遅くなるため、一時的に発生が減少しているのではないかと考えられます。
これを防ぐには、
①糸はんだの送り込みを早くし過ぎない。
② はんだコテの 温度を低め(340度c程度)にして作業する
③ 糸はんだに 切れ目を入れて フラックスが爆発しないようにする
のなどの方法があります。
③の 切れ目を入れる機械は、「はんだ飛散防止」などで検索すると、
糸はんだに縦にVカットを入れる装置や、フラックスを逃がす穴を点々と空けていく装置などが
出てきます。
WEBサイトに その効果を検証したデーターなども載ってますので 参考にされては
いかがでしょう?
価格は 3~4万円だったと思いますが 試してみられる価値はあると思います。
> フラックスはあまり多く付いていると取り除くことに決まっています
>
> 多いというのは フラックスの玉ではなくて 流れるようについているフラックスの
> ことです
糸はんだには フラックスの含有量を指定できるものがあります。
通常3%程度ですが はんだメーカーに言うと2~4%で 少ないものを選ぶことが出来ます。
(※ただし、フラックスが少ないと、はんだ付けの操作性は落ちます)
糸はんだもサンプルを取り寄せることが出来ますので、
ハンダメーカーや商社さんに相談されてみると良いと思います。
※2005年7月4日 の記事をリニューアル