ハンダゴテ性能比較ハンダゴテ性能比較

弊社で販売させていただいているハンダゴテについて、

「どう違うの?}「どれを選んだらいいの?」
というご質問をいただきます。

それぞれのハンダゴテについて、使い易さやパワー、コテ先交換の容易さなどについて
一覧表にまとめてみました。
参考にしてみてください。


【はんだ付け職人解説】

①②④のグリップに温度コントロール機能を詰め込んだモデルは、
安価で、温度コントロールも出来るので、はんだ付けに最低限必要な性能を持つ優れものですが、

構造上、どうしてもグリップは太くなり、重くなります。
(女性の手には太すぎる。欧米人男性向け)

また、100Vの電源コードが繋がっているため、
電源コードに引っ張られて結構邪魔になります。

このため、コテ先を当てる角度を微妙に調整したい場合は、
「いーっ!」となるかもしれません。

また、コテ先交換は、熱い袋ナットをプライヤーなどで掴んで
回して外す必要があるため、気軽にコテ先交換するのには向きません。

たまにはんだ付けする方には良いと思いますが、製造などでガンガン使用する方には、
あまりお勧めはできません。

③⑤は、温度コントローラーが別になっており、
ハンダゴテのグリップは、細く計量に作られています。

グリップに繋がるコードも、細くやわらかいため取り回しがよく、
繊細な作業が必要な場合にお勧めです。(女性にも使いやすい)
(日本はんだ付け協会の講習・検定では、⑤を使用しています)

また、コテ先交換はグリップのレバーをスライドすれば、コテ先が外せるため
工具が不要です。熱い状態でも樹脂部を持って交換できるため、安全性も高いです。


熱回復の早さ(立ち上がりの早さ)については、立ち上がってしまえば、
関係ないですが、コテ先交換した場合に、素早く作業が開始できるのは、
③④⑤になります。


温調機能については、はんだ付けに限定するなら、320~360℃程度にコントロールできれば、
それ以上は不要です。
(むしろ360℃以上には上がらないほうが良いとも考えます)
①~⑤ どれも遜色ないと言えます。


出力については、温調機能があることで、コテ先を細いものに交換すれば、
大は小を兼ねることが出来ます。
しかし、熱容量の大きなものに使用する場合は、コテ先を太くすることで
効果を得られますが、自動車やバイクのエンジンと同じで、
出力(排気量)が大きい方が、パワー的には余裕があると考えられます。

参考になりましたら幸いです。