※こちらの記事は2017年5月16日に公開した記事をリニューアルしたものです
微細部品編 ※1005サイズのチップ抵抗 QFP チップトランジスタ※
前前回、チップ抵抗とチップコンデンサを
はんだ付けしていましたが、今回は、更に小さい
チップ部品に挑戦しました。
技術の進歩は恐ろしいです。
顕微鏡で覗きながらでないと、
部品がまともに見えません。
顕微鏡で覗きながらはんだ付けすると、
部品をしっかりと見ることができ、
はんだの流れ方まで、きれいに見えます。
苦戦したところ
顕微鏡を覗きながらはんだ付けする際に、
遠近感が上手くとることができず、
部品がぼやけて見えてしまったことが何度かありました。
そこまで小さな部品を、はんだ付けすることは、
まずなかったので、慣れるまで時間がかかりました。
昔なら、外注に頼ります!で済んでましたが、
今はそうはいかないです…。
それほど、細かな作業であることを、
身を持って体験しました。
このような部品を、手はんだで付けるなんてことは、
論外というレベルでした。
実際に、やってみると意外と簡単ということにも、
びっくりしましたけどね。
では、実際にはんだ付けをしてみてどうだったか?
部品が見えない!はんだ量のコントロールが難しい!
といったのが、はじめの印象でした。
QFP部品のはんだ付け
1005サイズのチップ抵抗に比べれば優しいものでした。
勿論、難しい部分はありました。
電極の足が多いため、位置決めではんだ付けのやりやすさが変わる。
SOP部品の時よりも明らかに難しいです。
左右上下といろいろ見ないといけないのが大変で仕方なかったです。
QFP部品 はんだ付け完成後
位置決めさえしっかりとできていれば、
はんだ付けは他の部品に比べて格段にやりやすかったです。
表面張力を利用したはんだ付け !!!
表面張力を利用したはんだ付け。
そんなものが存在したことに驚きでした。
表面張力を利用したはんだ付けとは?
液状のフラックスを部品とその周りに塗布しておき、
コテ先にはんだを少量盛って、
フラックスを塗布した周りから、コテ先を少し浮かしながら
母材へとスライドさせていき、
はんだをなじませるようなやり方です。
※言葉だと説明が難しいので図を置いておきます※
注意点はピンの上にコテを置かない事です。
それでも失敗はありました。
コテをしっかりと当てることができておらず、
はんだ量過小になった部分がありました。
チップ抵抗のはんだ付け
はんだ付けのやり方は、ほぼ変わりません。
変わったのは、はんだ量です。
3216サイズの物の半分ぐらいのはんだしか使わないので、
はんだ供給がとても難しかったです。
目立った失敗はなかったので、
良品の写真しかないですが…。
チップトランジスタのはんだ付け
こちらも同様に、難しいのは、はんだ量です。
部品が小さくなることで、必要なはんだ量も
少なくるのは当たり前ですが、
それにしても、供給量が多くなりがちになりました。
共晶はんだ、鉛フリーはんだにとわず、
両方とも、はんだ量過多になりました。
共晶はんだ
鉛フリーはんだ
初めてだからと言っても、悔しかったですね…。
そのぐらい難しいとも言えるのかもしれません。
初めてのことが多い中で、
如何にして早く、はんだ付けを自分の技術にすることができるのか?
そのような部分にも楽しみを持っています。
社内的にも、はんだ付けの技術だけではなく、
発送業務の手伝いなど、やるべきことはたくさんあります。
もういっぱいいっぱいですが頑張ります…。
違う会社から、今の会社に来て、やっていることは違いますが、
その中で、共有できることや、物事を違う視点で見ること、
今の自分にできることをしっかりとしていこうと思います。
使用教材
「はんだ付け検定(1級)」使用教材