こんにちは、はんだ付け職人の大堀です。

最近、旧車に関わる電子回路基板関係の修繕作業が増えてきました。
(時間の経過と共に車も古くなるから故障が増えるのは当然ですね)

その中でも外車に関わるものが多いのですが、これも時代の流れでしょうか、
15年以上前に生産されていた車の面倒をみてくれるような正規ディーラーが存在するとは限りませんし。。。(国産車でも怪しいものです)

そのような中、今回新たにご依頼を頂いたのは、英国が誇るレンジローバー(民間用)に搭載されているシートコンピューターです。
パワーシート、ドアミラーなどの制御を行っているものなのですが、これが無防備すぎるくらい貧弱な筐体に入っていて、パッキンなし水分侵入し放題って感じなのです。

また、筐体には1994年にテストしたとの記録が入っていました。
なんと28年前です!
今まで動いていたのは、ある意味大当りの車だったのかも知れません。

中身は、、、やはり電池や電解コンデンサの液漏れの影響で基板や部品が激しく損傷していました。
パターンが既に無くなっている所もあります。

いつもの通り、部品を外して基板を確認、パターンを修復して部品を交換するのですが、
最近はコロナの影響で海外ものの部品の入手に時間がかかります。

また、全世界的な電子部品不足で所望する値の部品が品薄になっているのもザラです。
そして一番の懸念は、経年(時間)に比例して電子回路の損傷がどんどん酷くなってしまうことです。

必然的に部品の交換数、パターンの補修量、作業の時間が増えますので、
現在では数年前に比べて約2倍の費用が必要になってきました。

この様な過酷な状況の中でも旧車を愛する方々は修理をご依頼されます。
弊社は全力でそのご要望にお応えしようと日々精進して参る所存です。

今回のご依頼品は近年まれにみる最高に腐食した状態のものですので、今のところ約4~5万円の費用がかかりそうです。

ただし、全てがこれくらいの予算が必要かはフタを開けてみないとわかりません。
ご依頼主様と愛車、ご依頼主様と弊社。「一期一会」の世界です。

修繕作業を行っても所望の動作をするかも保証はございませんので、
ご検討ご依頼は慎重にお願い致します。



★★★★★↓ここから下は過去の記事になります(2016年11月14日)↓★★★★★

皆様こんにちは、お茶@はんだ付け職人です。

タイトルにもありますがレンジローバーのシートECU(シートメモリーとも言うそうです)の修復作業です。
近頃まとまってご依頼を頂きましたのでご紹介したいと思います。

このシートECUは内部に蓄電池がありまして当然ですが時間とともに劣化していきます。
劣化が進んでいくと蓄電池として役に立たないだけでなく下の写真のように・・

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液漏れがおきてしまいます。
漏れ出した電解液は基板にかかって回路を腐食させて最後には断線状態にして動作不良を起します。
漏れ出し方が激しいと・・

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結構な範囲が被害にあいます。
噴出したような勢いで腐食があります。

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リレーにまで被害が・・ここまで飛んでいるのも珍しい気がします。
本来であれば

IMGP3254



こんなきれいなリレーなんですが・・。
回路の腐食状態を確認して補修を根気よく実施していきます。

IMGP3023



上の写真のように断線した回路を修復して部品を載せたら修復作業は完了です。
どうしてもIC内部でショートや破損があった場合で修復できない例があり、作業を実施しても症状が改善できないことがあります。
この点十分にご検討頂きましてご納得いただいた場合に限りご依頼を受けさせていただいています。
古い電気機器の宿命ですが部品が入手できなかったり手の施しようがないこともあるのです。

費用としましては
材料費も込みで¥15,000円~¥20,000円程度(税別)見て頂いています。
腐食の状態によって修復作業の量が差が激しいので開きが出てしまいます。

はんだ付けでお役に立てることがございましたら
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