1月のインターネプコンで目をつけていた
千住金属工業さんの
「LEO」という低温はんだのヤニ入り糸はんだ。
表面実装部品の取り外しにピッタリなのではないか?
との目論見もあって、紹介させていただきましたが、
このたび、実戦に使ってみて、有効性を確認できましたので
報告させていただきます。
この「LEO」融点は139℃で、ちゃんと合金層も形成されるはんだです。
(ちょっと脆いそうです。衝撃には弱い)
※組成はSn -58Bi。 鉛フリーはんだとして使用できます!
さて、使い方ですが、例えばオーディオのオペアンプなどを交換する際、
基板にダメージを与えずに取り外すのに使ったり、
基板に実装されたQFPなんかを交換するのに、
基板と部品にもダメージを与えたくない場合に有効です。
こんなSOPや
表面実装のICなんかに有効です。
まず、周囲の部品に影響を与えないように、
マスキングテープで養生します。
こんな感じ・・
で・・おもむろに、はんだ付けする要領で、リードを温めつつ
はんだを供給します。
リード全部がショートする程度のはんだ量を供給します。
(リードがすべてブリッジする状態を作り出します)
これで、SOPなら両側、QFPなら4方向のリードがすべて
ブリッジするようにはんだを盛ります。
普通のはんだなら、すぐに冷えて固まるところですが、
LEOは融点が139℃ですので、なかなか固まりません。
ハンダゴテで、あちこち加熱しながら、ピンセットでそっと部品をつまんで
取り外します。
このとき、ホットプレートやホットエアーなどで100℃程度に予熱してやれば、
さらに簡単です。(はんだが固まりません)
あとは、基板のパターンに残ったはんだを
WICKなどで除去してやれば、キレイな状態になります。
このはんだは、サンハヤトさんの表面実装部品取り外しキットの
低温はんだよりも、扱いやすく、WICKで簡単に除去することができます。
基板のリペアや改造をやる方には朗報だと思います。
ちなみに価格はM705などの鉛フリーハンダと同等です。
では、明るいはんだ付けを!