こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、先日幕張の高度ポリテクセンターで
開催したはんだ付け検定の結果を報告させていただきます。

受験者は合計20人です。
その内訳は、

  3級 受験者:1人  合格者:1人  100%
  2級 受験者:11人  合格者:6人  54.5%
  1級 受験者:8人   合格者:5人  62.5%


 ☆2012年の受験者数とその内訳
  
  3級 受験者:34人   合格者:27人 79.4%
2級 受験者:94人   合格者:71人  75.5%
  1級 受験者: 34人 合格者:26人 76.5%

☆再受験については、全て合格されていますので100%でした。

これらのデーターから考察しますと・・

1級の合格率は高めですが、
そもそも1級を受験される方は、かなり腕前に
自信のある方が多く、経験も積んでおられる猛者揃い
であるということが言えます。

実際、お話をしてみると検定用基板を
事前に購入して、実際にはんだ付けしてみて
道具の使い方や時間配分などをかなり研究されている
様子が伺えます。

これは、会社では指導者の立場にある方が多く、
「かっこ悪いところは見せられない」という
プレッシャーもあるからではないでしょうか。


次に、受験者数が最多の2級受験者の方は、
これから、あるいは将来、鉛フリーはんだの導入予定があって、
鉛フリーはんだについての基礎知識と学ぶと共に

腕試し的に「今の技術で通用するのか?」といった視点で
鉛フリーはんだを体験するために受験されている方が多いようで、
初めて鉛フリーはんだに接する方が多いようです。

※「会社に言われて来ました・・」という方が
  結構いらっしゃいます。

どちらかというと、普段あまりはんだ付け作業に
携わらない方も多く、初めての鉛フリーはんだに戸惑い、
実技の時間が足りなくなってしまう方が多いように
見受けられます。


3級受験の方は、「まったく初めて・・」という方と
「今まで適当にやってきたけど・・」一度、正しい基礎知識を
学びたいという方の2つに大きく分かれます。

作業経験がある方は、難なく合格されていますが、
初めての方は、「はんだ付け作業の勘所をいかに早く掴むか?
によって左右されてしまいますので、

ここで不合格になって、「はんだ付けは私には向いていない」
と判断されるのは「もったいない」と思います。

習得時間に差があるのは、個人差ですので、
まったく初めて・・で合格する方もいらっしゃいますが、
やはり、一度はハンダゴテを握って練習をされたほうが
良いと考えます。


では、明るいはんだ付けを!