こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、FA関係の基板実装をされている会社様からいただいた
ご質問を紹介させていただきます。

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フロー半田で生産した基板においてブローホールが発生し、
条件(温度、スピード、保持治具の形状)等
検討していますが解決に至っていません。

・対象部品:各ピンコネクター
・使用半田:鉛フリー
・使用設備:フロー半田槽による半田(治具使用)

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というものでした。


ブローホールは、はんだが溶解している最中に
部品や基板から発生するガスが逃げる際に発生します。

基板からガスが発生する場合は、
部品を挿入する穴のプレス穴の断面に

水分が吸着していたり、スルーホールの内壁に
メッキ液の残留物があって、これらがガス化する際に
ブローホールが発生します。

ところが、基板が原因であれば、全てのホールから
ブローホールが発生するはずです。

今回は、特定のコネクタから発生しているそうですので、
コネクタのピンを疑う必要があります。

たとえば、コネクタの製造工程で
離型剤が付着したり、メッキ液の残留があれば、
これらがガス化して、ブローホールの発生源となります。

実際、砲弾型LEDのリードには、離型剤の付着が多くて、
手はんだをしていても、ブローホールが多発するものが
よくあります。

こういったケースでは、コネクタやLEDを溶剤で洗浄するなどして
比較してみると検証できると思います。

ご参考まで。


☆さて、前回お知らせしていた、
【はんだ付け実技の練習用基板】が予定より早く
完成してきました。



・1005、1608、3216、3225サイズのチップ抵抗が、各15個
・10ピンのSOPが、8個
・アキシャルの抵抗が10個
 実装可能な基板と部品のセットです。
(基板寸法 16×9cm)

 熱容量を変えるための放熱用パターンを設けました。
 初級者から上級者まで、はんだ付けの練習に取り組んでもらえます。

はんだ付けの実習教材としてご利用ください。


☆もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
「はんだ付け協会」のホームページをリニューアルいたしました。

https://handa-npo.com/

検定や講習の申し込み方法を
わかりやすく変更しております。

(今までわかりづらくてすみませんでした)


ホームページのリニューアルに伴い、
はんだ付け検定システムも一部変更になっています。

今まであった3つのコースはそれぞれ

3級 はんだ付け検定 
(共晶はんだ コネクタ・ケーブル、基板実装) 

2級 はんだ付け検定
(鉛フリーはんだ コネクタ・ケーブル、基板実装)

1級 はんだ付け検定
(鉛フリーはんだ コネクタ・ケーブル、基板実装・微細部品)

に名称を改めています。


また、あらたに、はんだ付け専門家(指導者)の
育成講習を導入いたしました。

ぜひ、ご覧ください。


では、明るいはんだ付けを!