こんにちは、はんだ付け職人です。

11/10は、当協会にて「はんだ付け検定」を行いました。

受験された方は、カー用品の販売や自作、DIYなどの事業を
手がけられている会社のスタッフ方でした。

今後、一般の方にもメーターやエアコンパネルなどの
LED交換(LED打ち替え)ができるようセミナーを実施されるとのことで
はんだ付けを学びに来られました。

お話を伺っていると、やはりまだ温度調整機能付きハンダゴテの
普及率は低くて、

「ハンダゴテの価格は、¥1,000円でも高い!」
と考えておられる方がほとんどのようです。

おそらく、中学生の時にやったはんだ付けの体験から
「溶かして固めるだけやろ?」
の意識が抜けないのでしょうね。

はんだ付け職人にご依頼される方にも
ご自身で挑戦されて、基板とLEDを壊される方がとても多いです。

「まだまだ、啓蒙が足りないなあ・・」
と力不足を感じました。


さて、いろいろいただいたご質問の中に
「確かに、勘違いする方もいらっしゃるだろうな」

と思う質問がありましたので紹介しておきます。

「LEDには、『ハンダゴテを3秒以上当てないように』と
書かれてありますが、3秒ではんだが馴染まない場合は
どうすれば良いですか?」

「はんだが馴染まない場合、もう一度当ててはダメなんですか?」

というご質問です。

これは、LEDが熱に弱いことから
書かれている但し書きですが、そのまま鵜呑みにする必要は
ありません。

ご存知の通り、LEDの耐熱温度は300℃程度しかありません。
したがって、LEDメーカーとしては、

300℃以上の高温ではんだ付けしたLEDの品質は
保証できないわけです。

ところが、世の中には前述のように、温調付きハンダゴテが
ほとんど普及しておらず、450℃以上の高温で飽和温度に達する
ハンダゴテがほとんどです。

こうした、高温のハンダゴテでは、
確かに3秒もコテ先を当てているとLEDの温度は、
300℃を超えてしまいます。

こうした事態を想定して、LEDメーカーは、

「ハンダゴテを3秒以上当てないように」とか
「ハンダゴテでははんだ付けしないこと」

という注意書きをかいているわけです。

しかし、適正に温度コントロールされたハンダゴテでは
20~30秒コテを当てたままでも、はんだ付けポイントの
温度は300℃まで上がることはありません。

温度コントロールされたハンダゴテでは、LEDでも
安全にはんだ付け作業することが可能です。

また、「もう一度コテ先を当ててはダメなんですか?」
というご質問に対しては、

いったん母材の温度が下がった後なら
再び、一から時間をカウントしても大丈夫・・と言えます。

何度もやると、はんだが酸化しますし、合金層が成長しすぎて
脆くなりますのでダメですが・・。

ご自身でDIYをされる方には参考になりましたら幸いです。


では、明るいはんだ付けを!


ps:遅ればせながら、Facebookページを作成してみました。
   https://www.facebook.com/godhanda13/ 

よろしければご覧ください。
(まだ、あまり使いこなせませんが・・)
 私のページもあります。

・ 今年も草野派糸東流拳法空手道会 第48回全国空手道選手権大会
 に出場してきました。
 http://blog.livedoor.jp/gahaku13/archives/51975155.html 

(長文です。お時間の許すときにでも・・)