こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、工業的な「はんだ付け」から少し離れて
自由な「はんだ付け」についてお話してみたいと思います。
私もそうですが、電気・電機・電子関係の仕事に携わっている方は
はんだ付けと言うと、「電子部品の電気的接合に使うものだ」
という思い込みがあります。
ところが、世の中には「はんだ付け」のさまざまな活用の方法が
存在します。
はんだ付けの歴史はとても古くて、
紀元前の3,000年頃(今から5,000年前)には、はんだ付けが存在したと
考えられています。
ツタンカーメン王のお墓からも、
はんだ付けを使った装飾品が出土しており、
ギリシャ・ローマ時代になると、
水道配管を現代とあまり変わらない(錫60%、鉛40%の)
組成ハンダではんだ付けした記録が残されています。
中国や、日本でも古くから仏像などにはんだ付けが使われてきました。
こうした背景を考えると、電子部品の接合にとらわれず、
もっといろいろなはんだ付けの楽しみ方があっても
良いように思います。
趣味の世界では、
ステンドグラス(これは、当社でもキットを入手して挑戦してみました)
鉄道模型(近いうちに入手して作ってみます)
オーディオ(真空管アンプを作ろうと企んでいます)
アクセサリー(宝石ブランドでも使われています)
などが、身近な楽しみ方として挙げられます。
また、最近TVでは、北海道の面白い取り組みが紹介されていました。
これもはんだ付けです。
ボルタ(てつのまちぷろじぇくと)
//k.d.cbz.jp/t/7a06/a0vrfcv09ixfo9bu5l
実は私も「はんだ付けで何か面白いことはできないか?」と
先週、滋賀の成安造形大学さんにお邪魔して
I先生とお話をしてきました。
こんな「はりがねクワガタ君」を持って・・
//k.d.cbz.jp/t/7a06/a0vrgcv09ixfo9bu5l
I先生の第一声・・
「気ぃ悪うせんといてや・・」
「で・・それが何やねん?・・っていう話ですわ・・」
「これでは、アーティストはおもしろうないなあ・・」
「モチベーションがあがりまへんなあ・・」
私は知らなかったのですが美術、アートの世界では
特に立体造形に「はんだ付け」を多用されているそうで、
「ねぶた みたいなでっかいもんでもつくれるでぇ」
とおっしゃってました。
「いいねえ・・」
「はんだ付けをワークショップとして取り入れて・・」
「はんだ付けで何すんねん!」
「はんだやろ?これ!」
「なんちゅうことをしてくれるねん・・」
「・・みたいなことをやってみたいねえ・・」
と熱くおっしゃってました。
ヘアスタイルもアートで、たいへんユニークなI先生は、
さらに、
「じゃあ野瀬さんもひとつ、はんだ付けで「なんじゃそりゃ?」
というもんを作って持ってきてください!」
と宿題を出されました。
「あ~・・ターミネーター2に出てくる液体金属の!
あんなんいいねえ!」とおっしゃてましたが・・
さて、どういたしましょう?
皆様、お知恵を拝借。
では、明るいはんだ付けを!