こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、今月の19~21日に東京ビッグサイトで開催された
「インターネプコン」からのご報告です。

私の目的は、主にハンダゴテとリペア用の道具を見ることです。
私がお邪魔したのは20日でしたが、
インターネプコンは大盛況でした。

今年は、例年よりハンダゴテメーカーの出展が少なかったようです。
鉛フリー化対策も一段落して、新型機のラッシュも落ち着いた・・
と見たほうが良いのでしょうか。

最初にHAKKOさんのブースで目に付いたのは
当社で「プロモデル」として紹介しているFX-888に
窒素ガスハンダゴテが使えるようになっていたことです。

窒素ガス発生器とコテ部は別途購入が必要ですが
交換用コテ先などの価格が、従来の半分程度に抑えられています。

元々、交換用コテ先などのコストパフォーマンスが高い
FX-888ですが、窒素ガスでも安いとなると
導入メリットがありそうです。
(2/21発売予定だそうです)


次に、日本ゲスコさんで販売されている
Wellerの小型充電バッテリー式のハンダゴテは、
ありそうでなかったハンダゴテです。(形式:WSM 1C)

従来、電源を確保できない携帯ハンダゴテには、
電池式やガス式のものがありましたが、
温度コントロールできるものがありませんでした。

その点、WSM 1Cは、精度の高い温度調整ができます。
これなら、電源の無い場所でも、高精度のはんだ付けができます。

他にも、今後発売予定のWX2というiPodのコントロールパネル
を模した200Wの大熱容量のハンダゴテが展示されていました。
(カッコいいです)


もうひとつ、「なんじゃ!これは~!」と思わず声を上げた
ハンダゴテがありました。

UNIX JBCさんの「ナノはんだ付ステーション NAST-9A」
という製品なんですが、
「これ、ほんまにハンダゴテ?」とスタッフに尋ねてしまうほど
小さく細かったです。
特殊な巻き方をしたニクロム線のヒーターを採用しているそうですが
時代遅れかと思われるニクロム線も使い方によっては
最新のハンダゴテに使用できるのだな・・と勉強になりました。
(確か、Wellerさんにもニクロム線の最新機あります)

では、実際にこんな小さなハンダゴテでハンダが溶けるのか?
と意地悪い実験をしてみましたが、これが意外に溶けます。

1005チップが大きく感じられるような、ホットピンセットですが
サクッと外せます。

もちろん、基板の熱容量などは考慮してデモ機などで
確かめる必要があると思いますが、こんなハンダゴテがあることを
頭に置いておいたほうが良いですね。


それから、気になったのが、デンオン機器さんの
コネクタ取り外し機(SD-3500)。

いままで、噴流式のDIP槽では、基板パターンが食われるため
外せなかった、マザーボード上の長いコネクタ類が
安全に外せるそうです。

プリヒーターとホットエアーノズルの組み合わせ・・というのは
今までありそうでなかった組み合わせです。
「欲しいなあ・・」と思いつつ展示場を後にしました。


参考になりましたら幸いです。

では、明るいはんだ付けを!