こんにちは、はんだ付け職人です。
今週はとても久しぶりに糸はんだのインプレッションです。
ちょくちょくステンレスへのはんだ付けを
依頼されるのですが、今回は
「鉛フリーはんだを使えないか?」
というご依頼でしたので調べてみました。
数年前ならこうした情報はまったくなかったと認識していますが
さすがに技術の進歩は早いですね。
見つかりました。
石川金属株式会社の 【J3-ESK-3】という
難母材用のはんだです。
メーカーのHPから引用しますと
—————–以下引用——————–
安定なフッ素系活性剤を用いることにより、
難母材(ステンレス、鉄、ニッケルなど)の部品及び
酸化が進んだ銅、黄銅、真鍮部品などの
全くぬれなかったりやぬれにくい部品に対しても、
良好なはんだ付け性を示します。 ~
~ フラックス残渣の腐食性に関しても、
フッ素系活性剤を適量添加することにより、
非腐食性の無洗浄対応が可能になりました。
旧MIL規格のRA級に合致し、JIS-B級相当品の信頼性を有します。
—————ここまで———————–
さっそく購入してSUS304のバネと板の接合を試してみました。
銅線や銅板を接合するような
キレイなフィレットは形成できませんが
引っ張ってみても外れるようなことはありません。
330℃、360℃のコテ先温度で
それぞれ試してみましたが
作業性に違いはありません。
応力の掛かるような箇所にはお勧めできませんが
ステンレスでもはんだ付けできることを知っていれば
はんだ付け応用の引き出しがふえるのではないでしょうか。
では、明るいはんだ付けを!