先週に引き続き

コテ先アドバイザーのセラコート工業株式会社 北見勝さん
//k.d.cbz.jp/t/7a06/90em72y0pg2z13g3blのお話からの気付いた点を紹介させてもらいます。


先週、コテ先へのメッキの掛け方を限定すると
コテ先作業温度を下げることができ、

不要な放熱やコテ先へのハンダの付着を防ぎ
ハンダの飛散やハンダの消費量を抑制することができるという
お話を紹介しました。

コテ先専門の製造メーカーさんの観点から見ても
コテ先温度が380℃を超えて生成される酸化膜は

スポンジなどのクリーニングでは除去が困難なので
360℃以下で作業することが望ましい・・
とのことでした。

このため、メッキ面の限定については
はんだ付け業界でも、もっと一般的に論じられても
いいのになあ・・とお話されていました。

メッキ面を限定したコテ先のサンプルはこちらです。
//k.d.cbz.jp/t/7a06/90em82y0pg2z13g3bl

さて、この写真の下のに変わった形状の
コテ先の写真があります。

このコテ先は同じコテペンⅡというハンダゴテに
装着される交換用コテ先なんですが

コテ先の熱容量を大きくするために
軸の部分を部分的に太くした蓄熱部分を持っています。

世のハンダゴテのほとんどがハイパワー、高出力を
うたい文句に、鉛フリーハンダに対応するのに対して

コテ先の蓄熱で対応しようという発想です。

「あともうちょっと熱が足りない・・」

という時に、コテ先温度を上げず、プリヒーターも使わないで
熱容量を大きくするのに選択肢の一つとして
頭に入れておいて良いと思います。

コテ先の変更だけなら、対策コストは最小で済みます。

ここまで、極端に太くしないでも
セラコートさんでは、通常Φ2、3,4mmと
1mm刻みでしか太さが選べないコテ先が

0.1mm刻みでコテ先を選択することが可能です。
(例えば、Φ2.7mmのC型とか・・)

その種類なんと30,000種類。

10本単位から制作可能とのことですので
メッキ面の指定も含めて相談してみると良いのではないでしょうか。


では、明るいはんだ付けを!