こんにちは、はんだ付け職人です。

今週は、金メッキとハンダ付けについてのお話です。

実は、2006年4月にブログにUPしてから
2008年10月に追加訂正した記事があったのですが
(by ねこじゃらしさん)

メルマガを始める前に書いたこともあり、最近でも、ちょくちょく
ご質問をいただくことから、再度ご紹介したほうが良いかと思いまして
お話する次第です。

重複した方は、ごめんなさい。

金は、ご存知の通り安定した金属で、酸化せずに金属光沢を
保ちます。

このため、見た目に高級感があることや導通が優れていることもあって、
電子部品の端子などに、金メッキが使われていることが多いと思います。

ところが、ハンダと金によって生成される合金は、たいへん脆く
弱い性質があります。

特に、はんだ中の金の重量%が4%を超えるとはんだの強度が極端に
悪化してしまうことから、NASAでは、前もって金メッキを剥がして
からハンダ付け作業を行うよう定めています。

具体的には、金メッキの上から一度ハンダ付けを行い、付けたハンダを
吸い取り線などで、すべて除去します。
(2回、3回と行うこともあります。金属光沢を見ます。)

ハンダに溶け込む金の含有量は、当然金メッキの厚さに比例しますので
金メッキが厚く施されたものほど、ハンダ付けは危うくなります。

また、金を含むハンダは見た目にも金属光沢がなく、ボソボソと
した感じに見えます。

金メッキされた部品にハンダ付けすると、ハンダはキレイに気持ちよく
流れていきます。

ところが、フィレットには光沢がありませんので
「んん?・・おかしいな?」
と思って再ハンダ付けしてみたり、フラックスを塗布してみたり
して、修正を試みたくなりますが、原因はこんなところにあったん
ですね。

金メッキは、前述の通り酸化されない金属ですので、ハンダ付けの
濡れ性は抜群なのですが、意外なところに落とし穴がある・・

というお話でした。

では、明るいハンダ付けを!