『これ、何とか復活できないかなぁ?』
友人からパスされたのは最近では珍しいCDプレーヤーでした。
(新しいのん買うたほうが早いで…) と言いかけた時に
『人生に半分を共にしてきたヤツだから…』といわれたのでとにかく
蓋を開けてみました。
中を覗いてみるとコンデンサの液漏れもなく破損したような部品も見当たりません。
友人いわく『逆さまにして重石を載せて軽く振ってやると音が出る』
という凄まじい状態で使用していたらしいのですが、どうもどこに原因があるのかよく分かりませんでした。
仕方がないので積年の汚れをエアーや洗浄液を使って掃除をしていると
「ポロッ」 と何かが出てきました。
(……?何かの部品についとった棒みたいやなぁ…)
しばらくまじまじと基板を見て発見しました(写真の黒い部品です)
(だからどないして治そうか…?)
はんだ付け職人(大ボス)に聞いてみました。
『このCDプレーヤーは蓋を閉めないと再生が出来ない構造になったいて
(今は当たり前ですがCDが出始めた頃のプレーヤーは蓋が開いたまま
再生できるシロモノもありました…)
どうやら本来はこの穴の部分に刺さっていて、CDをセットして蓋を閉めた時に
蓋が閉まったという信号を送るスイッチの役割をしていたもの。
即ち折れた棒の代わりの回路をつなげてやると大丈夫』
とのことだったので早速リード線を使って回路をつなげました。
(その代わり 常にスイッチがON の状態なので蓋を開けてもCDは回転し続けます。
操作に気をつけましょう)
CDを入れて再生してみたら見事聞くことが出来ました。もう変なまじないのような
状態にしなくても快適にCDを聞けます…。