2f58c4eb.jpgこんにちは、はんだ付け職人です。

今週は、クリーニングワイヤーのお話でしたね。
外観写真はこんなものです。

要は金ダワシみたいなものですが、フラックスが塗布されているため
コテ先がキレイに掃除されます。

スポンジにない利点としては、水を使わないため、コテ先を
掃除するたびの温度低下が少なくなります。

作業性が良いばかりでなく、ヒートショックによるコテ先の劣化も
少なくなりますね。

使用方法は、このワイヤーの塊をコテ先でグサグサッと突き刺すよう
にして使用します。このため、先に紹介した写真のように
何か囲われたものに入っていないと、ハンダの飛散を招きます。

また、この使用方法による弊害として、ワイヤーが徐々に千切れて
しまうため、ワイヤーの屑が周囲に飛び散ることがあるので注意が
必要です。

フラックスの効果が薄れてくるか、ワイヤーが細かく千切れて
嵩が少なくなってくると交換時期です。

特にワイヤーの嵩が減ってくると、コテ先を突き刺した際に、
カチカチッとコテ先が底に当たりコテ先にダメージを与えてしまいます。

当社では、チップ部品の表面実装には、ほとんどの場合、この
クリーニングワイヤーを使用しています。

1005サイズの部品の実装などに使用する、先端の細いコテ先の
掃除に向いています。(SB型,I型、細いB型など)

ただし、このワイヤーも万能ではなく、コテ先が2C以上の太さに
なると、掃除しても除去したハンダが再びコテ先に付着してきます。

このため、コテ先の太さ、形状に応じて、ワイヤーとスポンジを
使い分ける必要があります。

「なぜ、ワイヤーやスポンジなど種類がいろいろあるんだろう?」
という方、疑問が解けたでしょうか。

では、明るいはんだ付けを!