こんにちは、はんだ付け職人です。

今週は、コテ先の掃除についてのお話です。

コテ先の掃除は怠ると、たちまちハンダ付け不良に繋がりますので
重要な項目です。

主に、コテ台に付属のスポンジを用いて行いますが、ハンダゴテは
単体で販売されることも多いため、お持ちでない方も居られます。
価格も200円程度ですし、必需品ですので買い揃えましょう。

実際にはんだ付けを行ってみるとわかりますが、コテ先にはハンダの
カスやフラックスの焼けたものなどの不純物が、かなりの頻度で付着
します。

これを、そのままの状態でハンダ付け作業を行いますと、コテ先の熱
が母材に伝わらなくなったり、溶けたハンダの中に、これらの不純物
が取り込まれたりしてしまいます。

深刻なハンダ付け不良の原因となりますので、ハンダ付け作業中は
コテ先を常にチェックして掃除を行います。

コテ先の掃除はスポンジを水で濡らして使います。このとき、スポン
ジに水が滴るほど水を含ませてしまっては、高温のコテ先を水に漬け
ているのと同じことになってしまい、急激な温度低下を招きます。

スポンジは指でつまんでも水がポタポタと落ちない程度まで絞って
使います。

たいていのスポンジには丸穴や半丸状の穴がありますが、市販のスポ
ンジにはただの真四角のものもありますので、
ハサミでV字の溝をカットしたりして、スポンジの角の部分を使って掃除
するようにすると掃除がしやすくなります。


(以前セミナーで「V字にカットしてください。」とお話したところ
 とんでもないカットをされた方がありましたので念のため・・)

写真でご覧のように、スポンジの角の部分を使ってハンダをこそぎ落
とすように掃除すると手早くキレイになります。

来週は、クリーニングワイヤーのお話に続きます。


では、明るいはんだ付けを!