C型

こんにちは、はんだ付け職人です。




先週に続いて、ハンダゴテのコテ先形状についてのお話です。
まずは、C型、斜めカット型と呼ばれる丸棒を斜めにカットした形状の
コテ先についてです。

太さによって1C、2C、3C,4C,5Cなどと表されることが多い
です。

写真のように

c当て方











母材に応じて接触面積を大きく採ったり、小さく使ったりと便利なため
使い道が多いコテ先です。

はんだ付け職人のハンダゴテセットでも採用している、2C、3C,4C
辺りを揃えておくと、熱容量的にも大中小と大きさを換えることができま
すので、ほとんどのハンダ付け場面をカバーすることができます。

0.5Cとか1Cといった細いタイプもあるのですが、極細エナメル線を
チョン付けするような場面でしか、なかなか使い所がないのが実情です。

基板に実装する場面では、熱容量が小さすぎて、1005程度の小さな部品
であっても、ハンダを溶かすことは難しいです。

いかにも、細かい作業に向いてそうですが、選ぶ際は注意してください。
(磨耗も早いです)

また、逆に5Cといった大きなコテ先は、すばらしい熱容量を持ってい
ます。ただし、5Cのコテ先が使えるハンダコテは一回り大きなものに
なる場合がありますので、カタログをよくチェックしてください。

5Cともなりますと、かなりの極太ケーブルや大型の金属端子でも
ハンダ付けすることが可能です。

これで熱容量が足りない場合は、根本的にハンダゴテの選定から
やり直す必要があります。
(各メーカーから高熱容量のハンダゴテが出ています。かなり太い
  ものになります。)

私、個人的にはホームセンターで販売しているハンダゴテのコテ先も
標準で3Cくらいが付いていると、「ずいぶんハンダ付けへの誤解が
減るのになあ・・」といつも考えています。

値段は同じですから出来ると思うのですが、メーカーさんのハンダゴテ
に対するイメージが「鉛筆型」なんでしょうか。もったいなく思います。

ps: 桜が散り始めて、あったかくなってきました。
    この2週間ほど、風邪をこじらせて、起きては臥せっておりましたが
 この陽気でようやく全快いたしました。
 
 春の風邪は長引きます。体調が悪い時は、寝るに限ります。早く寝るように
しましょう。

では、明るいはんだ付けを!