最近Dr.はんだ付け職人によく来る患者さん…メモリスロットのハンダ割れ手術と
このapple製品のロジックボードのコンデンサ交換手術です。
apple社 製品はコンデンサを交換する際 特に熱が伝わりにくい
構造になっていて 通常のハンダコテ1本では作業が不可能に近いですね。
(出来たとしても仕上がりに不安が残ってしまいます…)
そこで局所噴流槽というものを使ってコンデンサを交換していきます。
↑交換前のコンデンサです。液漏れと少し膨れているのが確認できます。
噴流槽とは簡単に説明するとペダルを踏むと(2×3cmぐらいの)
噴出し口からハンダが噴水状に上がってくるのでそこにコンデンサの両リードを浸した状態で
(リードのハンダが熔かされている状態にします)
素早く抜き取り そのまま交換用コンデンサを差し込みます。
ロジックボードのような積層基板はかなり熱容量を必要とするため普通のハンダコテでは
ハンダを溶かすのに手こずり回路パターン(ランド)を損傷(剥離)する恐れがあります。
そこでこういったものが活躍してくれるのですね。
そして交換後がこんな感じになります↑
交換の際には液漏れはしていなくても同じ容量のコンデンサを同時に
交換しておけば時間差で液漏れをする事もなく手間もかかりません。
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