※こちらの記事は2009年3月16日に公開した記事をリニューアルしたものです

 

VAIO 3・16

 






















sony vaioのメモリスロットのハンダ割れ修理の依頼です。

5台です。

そのうちの2台をピックアップしてアップしていきたいと思います。
(上部写真が1台目です。)
 ★PGC-GRX81G/P ×2
 ★PCG-GRX90/P
 ★PCG-GRX52G/B ×2

sony vaio 3.16②

























今回もMX-5020(オーケーインターナショナル)という高周波ハンダコテを使用しています。

(高周波ハンダコテ?  詳しくは→こちらを御覧になってください。)


このハンダコテの利点は極細のコテ先の先の先まで熱がしっかり伝わる事です。
特にメモリスロット手術のようなピン間のピッチが非常に狭い作業で威力を発揮してくれます。

従来のハンダコテの先が細いタイプですと 
母材全体に熱が行き渡らずホットエアーやドライヤーで不足した熱を補っていたのですが 
MX-5020はそういった作業なしでハンダがしっかり馴染んでくれるので
作業効率もグンとアップしました。

 

 

2台目の写真を。
vaio3・16





次に、メモリスロットにハンダ割れが集中するのはどうしてなのか?

を説明してみたいと思います。

現在PC基板は手ハンダではなく機械によって
大小さまざまな部品が取り付けられ(ハンダを溶融接合して)大量生産されています。

もちろん電子部品の大きさはまちまちですから、
当然部品によっては熱容量が不足してハンダが完全に溶融しない半溶融状態で
ハンダ付けされている箇所が発生する可能性は充分にあるわけです。
特にメモリスロットのような比較的大きい部品によく発生しているようです。
もちろん厳密な検査の後 出荷されており不良品ではありません。
ところが、増設メモリのように
出荷後に人の手によって直接力が加わるような箇所のハンダは、
スレスレでキープされていた電気的導通に負荷が掛かることによって
気づかないうちに割れたりヒビが入ったりすることがあります。


これが「メモリスロットのハンダ割れ」になるんですね。


こうして起動が不安定になったり、フリーズしたり、
増設メモリを認識しなくなってしまい、
「何かおかしいな?」と思ってメーカーに修理に出しても
こうしたハンダ割れは肉眼では見えないので原因不明になり
マザーボード交換という高額になってしまうことがほとんどです。

肉眼では判別できないハンダ割れですが、
ピンセット等を使って判別する事ができるので 
「おかしいな?」と思ったら自分で確認してみるといいです。
(メーカー依頼では検査費用もかかってしまうので…)


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