ハンダゴテのインプレッションです。
今回は、オーケーインターナショナルさんのMX-5020という
高周波ハンダゴテを使ってみました。

先日のメルマガでもお話しましたが、先月のインターネプコンで試して
「これはいいな・・。」と期待しておりました。

まず、本体ですが写真のように電源部はかなり大きめです。
hontai














しかし、特筆すべきはコテホルダー部ですが、女性の手と比べてもらうと
わかりますがものすごく小さいです。
te1














コテのヒーター部分は太さφ3.1mm、長さは28mmしかありません。

「こんな小さなハンダゴテで溶けるのか?」と正直思いましたが
これが溶けるんですね。

今まで、いくつも細くて小さなハンダゴテを試してきましたが
初めてです。熱源の方式が高周波の場合、IHクッキングヒーターを
使ったことがある方はわかりやすいと思いますが、熱源そのものが
熱くならずに、鍋そのものが熱くなります。

このため、コテ先の先端部まで熱がよく伝わるのだと思いますが
極細のコテ先に長所がよくマッチしていると思います。

ある意味、熱容量の概念から少し離れたハンダゴテです。

下の写真は、当社で修理したSONY VAIOのメモリスロットの
ハンダ割れですが、余熱なしでキレイに再ハンダ付けできました。
rei1















今までは、ホットーエアーなどで余熱をする必要がありましたが
このハンダゴテの場合、使わずにハンダ付け可能です。
rei2
















また、IHクッキングヒーターと同じく自動熱量制御機能が
あって、大きな母材の場合、出力が自動的に大きくなって
小さくても結構大きな母材にも使えます。

これだけ細くて小さいと、部品が密集した箇所でもコテを寝かせたり
しないでも入りますし、顕微鏡を使う場合でも、接眼レンズや
照明に当たりにくくなります。

価格が8万円程度と高額なので、製造ラインに多量に設置するわけには
いかないでしょうが、上記のような用途に使われる方には重宝すると思
います。