※こちらの記事は2006年3月28日に公開した記事をﾘﾆｭｰｱﾙしたものです
☆ ご依頼
○○高校の△△さんの紹介で、すごい腕があるということで紹介されました。
△△さんと同じ症状で、東芝のノートパソコンのリブレットＬ２のＰＣカードスロットが接触不良です。
カードを挿しても認識しなかったり、少し揺らすと認識します。
逆に少し揺らすとＰＣカードの認識がされなくなり、無理やり外したとＷＩＮに警告されます。
おそらくＰＣカードスロット周りでハンダが取れているためと考えられます。
（△△さんと同じ症状ですし、こういった症例は多いようですので）
☆ 職人仕事
さっそく 実体顕微鏡で観察してみましたが１０倍程度では
不具合箇所の特定が出来ませんでした。
クリーム半田のハンダが十分溶けて馴染んでいないようなツブツブ感はあります。
端子を１本ずつピンセットの先端でつついて観察してみると
ハンダにヒビが入っていて動くものが１０本ほど見つかり、
そのうち１本は完全に外れていました。
（右から３番目 フィレットがないですね・・）
どうやらこの１本が接触したり離れたりして悪さをしていたようです。
肉眼では見えず 動作チェックでは電気的に接触していて
検出できなかったのだろうと思います。
（典型的なハンダ付けの不良例です）
カードスロットの端子を全数ハンダし直して 修理完としました。
念のため ピンセットでつついてみましたが びくともしません。
（一番下の写真）
おそらく 同じ症例は多々あるでしょうね。
☆ お礼のメール･･･紹介いただいた△△さんからです
先ほど□□から連絡があり、
無事動いているとの喜びの声を聞きました。
大変感謝しているということと、
メインボードを買ったら８万すると言われて愕然としていたらしいので、
安価で修理してもらえて、お釣りが来たのはとてもうれしかったとのことです。
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