皆様こんにちわ。
いつものお茶@はんだ付け職人です。

今回も自動車がらみのご依頼が飛び込みました。今回はドイツ車です。

ポルシェ911カレラ!・・・のオートマコンピュータです。
私のようにポルシェと聞いて連想したのがP虎なのは一部の人間だけでしょうね・・・
大抵の人はフォルクスワーゲン、356や911、液冷になってからの車両を思い出す人が多いはず。



さっそく実物を見ていきましょう。

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年式が年式ですし亜鉛メッキが錆びはじめてますね。国産も似たり寄ったりです。
それにしてもなんてことないBoschのシールが妙にカッコよく思うのは私だけでしょうか・・・国産とは違う何かがにじみ出ている気がします。

早速分解・・・と言いたいところですが問題発生です。
ナットリベットが死んでます。厳密にはカシメ不良で供回りします。ネジには緩み防止剤も塗られているようです。
詰んでますね。なのでちゃぶ台返しならぬドリルで頭飛ばしです。

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こんな方法取りたくないのですが、基板にまでひん剥かないと本業ができません。
ここからは手早く作業して

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御開帳です。
写真の時点で問題の箇所はすでに除去した後なんですがね・・・
問題のコンデンサはこちら

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うーん・・・仕様が2通り書いてますね。100μFなのは変わらないけれど電圧で耐熱温度が変わる?
それって無理して使ってるんじゃないの?
というわけで国産のコンデンサと交換です。100V 100μF 耐熱限界105℃です。
同じタイプのものを用意するより、リードを曲げて実装したほうが安上がりかつ交換部品の入手が楽チンです。
もちろん機能的にも問題はありません。

CIMG0600


見方次第では柔軟体操みたいな状態で収まっております。
ほかの箇所はセラミックコンデンサで劣化はまずありません。物理破損がなければですが。
基板は綺麗で、何ら問題なし。

組立して完了です。
ドイツ製ですからメーカーに頼めば新品同様になって帰ってくるのでしょうけれど、コストが凄まじいと聞きます。
今回のようにコンデンサ1個で終わりなら国内で済みます。

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