こんにちは、はんだ付け職人です。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
ようやく神主の引継ぎも終わりまして、長い修行の1年が終わりました。
(田舎の集落には、一般人が神主を代々引き継いでいく風習があります。
もちろん仕事と兼業です)
私は元来、無神派の罰当たりでして、
「そんなもん、絶対務まらへんわ!」と反抗していましたが、
「神主やると人生観変わるぞ・・」
「朝日が昇るころお参りをしているとな・・神様に会うぞ・・」
と、先輩方から言われて、「それなら・・」と、
淡々、黙々と掃除やお参り、お祭りなどの行事をこなしてきました。
でも残念ながら、神様にお会いすることはありませんでした。
(逢ってみたかった・・)
さて、この年末年始にかけて、私はひとつ工作をしておりました。
それは、超薄型のホットプレートでして、
こんなものです。
220*220*2のステンレスの板に20mmの脚を付け
サーモスタット付のヒーターを貼り付けてあります。
温度は約100℃に設定されています。
裏面: ヒーターを貼り付けた上からポリイミド製断熱スポンジを貼り付け
全体の厚みを20mmに抑えました。
もう一台、熱電対と温度コントローラーをセットした
同サイズのものもこしらえまして、
こちらは、300℃程度までコントロールできます。
こんなものを何に使うかといいますと、
基板実装の際に余熱するのに使用します。
従来、予熱のためには熱風式のプリヒーターや
工業用のホットプレートを使用していました。
しかし全高が高く、実体顕微鏡で観察しながらの
はんだ付けが難しかったのと、
基板の移動がスムーズにできないことから、
薄型のホットプレートを探していたのです。
しかし、市販品は30,000程度の温度コントローラーを
除いても5~20万もするため、購入を躊躇していました。
年明け早々、「これはいいわ~!」と職人さんたちに絶賛され
いい気分になっていたのですが、
※大きな熱量が必要な基板に極小部品を鉛フリーはんだで実装
する際などに活躍します。
「保温プレート」というキーワードで売られている商品を見つけてしまいました。
デザインはイマイチですが、厚さは34mm、
表面温度も100℃程度といいようです。
これが、使えるようなら、私の年末年始の工作は
「なんだったんだ?・・」
ということになりますが、さっそく注文してみました。
はんだ付けに使ってみた感想は、また報告させていただきます。
では、明るいはんだ付けを!