こんにちは、はんだ付け職人です。
今週も引き続き、
はんだ付けを工程審査、工場監査の面から
考える・・の第3弾です。
今日は、4項目 支給品の確認と管理からです。
4:支給品の確認と管理
4-1:支給品の受領時に適切な確認がされているか?
これは、支給された部品を
なんのチェックもせずに
使用しはじめることがないか?
と問われています。
納期も間近になって、
「部品が足りない」
「部品の寸法が違う」
といった不具合が発生するのを防ぐ意味もあります。
員数、形式、外観のチェックが毎回行われていて
その記録が残っていると100点です。
4-2:支給品に不具合が発見された場合
客先に連絡、返品が行われているか?
これは、部品の不具合のフィードバックが、
素早く行われるのが理想ですから
不具合が発見されたら
その都度、客先に連絡し
不具合発生連絡票を添付して返却するような
ルールにしておくと良いですね。
部品の不具合があっても、
黙って選別して使用するようでは
ダメなわけです。
でも、この項目もそうですが、
せっかく連絡していても
お客さんのほうで何も対策をされないようでは、
「どうせ連絡してもムダだ・・」
という気にはなりますね。
こうした管理を要求する側にも
気をつけていただきたい点です。
続いては、外注先さんの管理です。
5:再製造委託先(外注先)の管理
5-1:再製造委託先(外注先)を客先に連絡しているか?
これは、届出書のフォーマットを作成して
すべての外注先を客先に報告しているかを問われています。
内職さんなども含まれますから
一覧表にしておいたほうが楽かもしれません。
5-2:再製造委託先(外注先)に客先の要求品質を
正しく伝達しているか?
ここは、いい加減な作業指導などをしていると
品質に直接影響します。
発注時には、作業標準を文書で渡して指導を行い
初回ロットの生産時には、
立会いのもと、品質確認をする必要があります。
もちろん、作業指導記録を残しておくと完璧です。
5-3:再製造委託先(外注先)で不具合が発生した時の処置
外注先へ出向く、
または外注先の責任者に来社してもらって
不具合発生の原因と対策について
打ち合わせを行い
その結果を文書にして対策を行う。
対策の結果をフォロー、
確認して記録を残しておくと万全です。
5-4:再製造委託先(外注先)の品質状況を把握し、
改善活動の指導を行っているか?
これは、まずどうやって品質状況を把握しているか?
が問われます。
抜き取り検査をしているのか?
全数検査をしているのか?
また、その結果を記録して
指導に活かしているか?
さらに、指導の記録は残してあるか?
といった点をチェックされます。
外注さんの管理については
お客さんが外注さんに出向いて
チェックされることもあります。
整合性に注意が必要です。
では、続きはまた来週。
では、明るいハンダ付けを!