こんにちは、はんだ付け職人です。
(FhotoFuniaというやつで少し遊んでみました・・)
朝晩が寒くなりましたね。布団を蹴っ飛ばしたまま眠ると
風邪をひきそうです。インフルエンザも流行りそうですので
体調に気をつけましょう。
さて、今日は少々マニアックな話題になりますが
最近、ご依頼いただくことの多い、自動車のエアコンパネルや
メーターパネルなどのLED交換(LED打ち替え)についてのお話です。
脅すわけではありませんが、世界で一台だけの車・・への
改造にはリスクが伴うことも知っておいてください。
まず、自動車などのエアコンパネル、オーディオパネル、
パワーウインドウのLED交換(LED打ち替え)を行いますと、メーカーの
保証が適用されなくなります。
また、こうした製造メーカーから改造や修理のための、回路図や
部品リストなどは、一切情報提供されることはありません。
(たらいまわしされた挙句、やっぱり教えてくれません)
「LED交換(LED打ち替え)に失敗した!」と言っても、修理はしてもらえません。
ユニットごとの交換になります。
自己責任になりますのでご注意くださいね。
はい、でもやっぱりブルーやホワイトの妖しい内装に憧れる方は
改造を決断した・・としましょう。
はんだ付けの技量についても、そこそこ腕に自信があります。
(このメルマガをお読みいただいていれば、かなりの通です)
ここで、もうひとつ問題が発生することがあります。
それはLEDの選定です。
元のユニットに使用されているLEDの規格については、LEDの
大きさから推定するしかありませんが、同じ大きさのLEDでも
規格が数種類あります。
(色によって極性が異なることもあります)
ほとんどの場合、見た目で選んで問題ないのですが、たまに
LEDのVF値がとても低いLEDが使われていることがあります。
(オレンジや赤のLEDには1.8V程度のものがあります)
こうしたLEDが使用されていた場合、青や白のLEDに交換しても
ほとんど輝度が得られません。(電圧が3.1V以上ないと点灯しない)
また。高輝度のLEDを選ぶと5V以上の電圧を必要とするものも
あります。
こうした場合も、極端に暗くなったり、点灯しないケースがあります。
できれば、WEB上に公開されている交換実績のあるLEDを使うのが
無難です。
当社でおこなったLED交換でも、一度こうしたケースがあり
だいぶ悩んだ挙句、液晶のバックライトに使われているLEDの
個数を減らして対処したことがありました。
LED交換をしてまったく点灯せず、原因がわからない場合、
稀にこういうケースもあるんですね。
でも、99%の原因は次の3つです。(当社比)
・回路パターンが断線している
・ハンダが馴染んでいない
・LEDが熱で破壊されている
イモハンダになって導通していないことが、とても多いですので
はんだ付け講座でよく勉強してくださいね。
では、明るいハンダ付けを!