こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、「基板のハンダメッキされたランドがハンダを弾くのは?」
というご質問をいただきましたので、調べてみたことを報告します。
ちょくちょく、このメルマガでも紹介させていただいている
カラー図解 マイクロソルダリング不良解析Q&A (単行本)
長谷川 正行 (著)
(なぜかAmazonでも品切れです。増刷してほしいなあ・・)
にいい解説がありました。
以下に、紹介させていただきますと・・
ハンダハジキの原因は、元々メッキの状態が悪かったことにあります。
メッキ工程の、脱脂、酸洗い、洗浄が不十分、またはメッキ浴の老化
が主要因です。
スズメッキ、ハンダメッキの表面が白色、あるいは鼠色に変色して
いる場合は、怪しいです。
・・とあります。
さらに、メッキの良否を判定するための、手軽で設備を必要としない
方法が記載されていましたので紹介させていただきます。
・・リード線をメッキ部にハンダ付けして引き剥がしてみます。
簡単に剥がれた場合、同じ箇所を再度新しいリード線をハンダ付け
して剥がしてみます。
これで、簡単に剥がれればメッキ不良と判断できます。
剥がれなければ、1回目のハンダ付け作業のミスですね。
メッキ不良の場合は、地肌が出るまで、サンドペーパーや砂消しゴム
で表面を削って、その箇所にハンダ付けしてみます。
これで、強固にハンダ付けできれば間違いないですね。・・
・・というわけで、この方法ならICのリードパターンなどでも
すぐに判別することができますね。
なかなか、こうした不具合を解析する方法は紹介されることが
少ないので、ありがたい情報です。
長谷川先生に感謝!
では、明るいはんだ付けを!